「節約」だけじゃない! 楽天が発表、今夏の4つの物販トレンドとは

中原 海渡 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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生活防衛意識の高まりで「まとめ買い」が増加

物価高対抗消費
物価高対抗消費

 昨年末から続く物価高も消費トレンドに影響を与えている。「楽天市場」で増加しているのが、同一の商品が複数でセットになっており低単価で購入できる「まとめ買い」だ。同サイトでキーワードに「まとめ買い」を含む商品の2335月流通総額は前年同期から約1.5 倍に伸びており、とくに炭酸水やレトルトカレーなどが好調だという。

 節電意識の高まりにより、冷感グッズの需要も増えている。「楽天市場」上でキーワードに「冷感」を含む商品の2335月流通総額は前年同期の約1.4 倍に伸長した。具体的な商品としては、ベッドに装着する「冷感敷きパッド」や、水に浸して絞るだけでひんやりする「クールタオル」、同様の仕組みで帽子の内側に入れる「ヘッドクール」などがある。ほかにも「風鈴」や、コンセントやUSBに挿すだけで使用できる「ポータブルクーラー」なども好調だ。

 楽天グループが分析する今夏の物販の消費トレンドをまとめると、外出に向けた「外向きの消費」と、自宅で過ごすための「内向きの消費」、推しをアピールするための「推し活消費」、節約意識が表れた「物価高対抗消費」の4つだ。市況の変化が表れた調査結果と言えるだろう。

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記事執筆者

中原 海渡 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

神奈川県出身。新卒で不動産仲介業の営業職に就き、その後ライター/編集職に転身。

2022年10月に株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。ダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集部記者として記事執筆・編集を行う。

趣味は音楽鑑賞(ポップス/ロック)と、最近はレコード&カセット収集。フィジカルメディアが好きで、本も電子書籍より実物派。

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