【ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2020】DIY:パワーツール部門

2020/02/19 15:00
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

DIY パワーツール部門

~「マルチボルト」シリーズ 工機ホールディングス~
次世代型コードレス工具シリーズ最小・最軽量で36Vと18V の切り替えを自動対応

18年に新社名と新ブランドでスタート

「DIY パワーツール」部門で、票を集めたのが工機ホールディングスの36Vリチウムイオン蓄電池「マルチボルト」を搭載した次世代型コードレス工具シリーズだ。

同シリーズが発売されたのは、2017年8月。工機ホールディングスの前身日立工機のときだ。当時発売された工具は、丸のこ、インパクトドライバーなど5機種だった。

同社は18年6月に工機ホールディングスに社名を変更。同年10月には電動・エア工具に新ブランド「HiKOKI」(ハイコーキ)を冠して新たなスタートを切った。その間「マルチボルト」シリーズの機種を次々と発売し、現在36Vシリーズのラインアップを39モデルにまで拡充している。

新発売のタイミングでは、今年のヒット商品の対象から外れるが、18年の夏以降に新社名、新ブランドでスタートを切ったこと、ラインアップを広げてきたことから、今回の受賞となった。

同シリーズの最大の特徴は、1kWクラスの高出力を可能にしたことと、同社の18Vリチウムイオン蓄電池と同じ軽量・コンパクトサイズにしたことだ。さらに「マルチボルト蓄電池」は、18Vと36Vの互換性があり、電動工具本体に装着するだけで自動的に電圧を切り替える新技術(特許出願中)を導入した。現在、18Vのコードレス工具は75モデル発売されており、「マルチボルト」の蓄電池があれば、114機種の工具を使用できることから、プロのユーザーから高い支持を獲得した。

軽量・コンパクト設計で高出力、互換性の高さが評価

表かグラフ
「マルチボルト」シリーズの評価

「ブランド力」「新規機能性」「売場提案(販促)」「メーカーの広告力」で最高評価の「5」となった。

「ブランド力」では、前身の日立ブランドの信頼性が継続していることがうかがえる。加えて、工機ホールディングスへの社名変更と、「HiKOKI」の新ブランドの認知度を高める数々の施策が評価につながっている。

「新規機能性」は、軽量・コンパクトな設計で高出力を実現したことと、36Vと18Vの両タイプの工具での装着を可能にしたことが評価された。ユーザーにとって、工具の取り回しが向上したことは、作業現場での効率、安全にもつながっている。

ユーザーと「マルチボルト」との接点を増やすために、店頭で実際に使ってもらう販促(タッチ&トライ)を展開し、製品の理解促進を図った。新社名と新ブランドの立ち上げと同時に、認知度を高めるためにPOPを大量投入してパワーツール全体の底上げを図った。また、ラジオCMをはじめとする広告展開を積極的に行い、SNSや販促ビデオをネット上にアップするなどデジタル配信も強化したことが、ブランドの認知度アップにつながった。

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