相場高の鮮魚部門で利益を稼ぐ!2023年冬のMD提案 ポイントは鍋と寒魚にあり

解説・文:エバーフレッシュ研究所:堀内幹夫
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冬場の鮮魚部門では、鍋物商材などの季節メニューを確実に展開しつつ、年中行事に合わせた企画を仕掛けながら、徐々に春を感じられる商品を取り入れていく必要がある。同時に、とくに相場高の影響が大きい刺身の規格の見直しにも取り組んでいかなければならない。本稿では、これらの具体的な手法について解説する。

鍋と寒魚の売り込みがポイント

鍋 海鮮
冬場の鮮魚部門では、鍋物商材などの季節メニューを確実に展開しつつ、年中行事に合わせた企画を仕掛けながら、徐々に春を感じられる商品を取り入れていく必要がある。(i-stock/Promo_Link)

 1月は年中行事やイベントが多く、それぞれに合わせた企画が必要だ。2023年の年始は、元日は日曜日、2日(月)は振り替え休日となり、前年同様に年明けの祝賀ムードも2日間に集中し短期化傾向にある。そのため、正月用のハレ商材の深追いは禁物だ。

 7日(土)の七草、9日(月)の成人の日は、鮮魚部門にとっては大きな売上は望めない。むしろ正月の「ごちそう」後のふだんのおかずメニューの提案を強化しよう。

 14日(土)~15日(日)は大学入学共通テスト。コロナだけでなくインフルエンザや風邪対策として、免疫力を高める生姜汁や生姜鍋、生姜醤油で味付けしたかつおなど生姜メニューを提案する。

 17日(火)は冬の土用入り。うなぎの蒲焼を拡販するチャンスととらえ販売を強化する。真空包装うなぎの出現以降、うなぎの蒲焼が年間商材化している。1月はともすれば、鍋物商材と寒魚オンリーになりがちだ。うなぎの蒲焼のほか、中華やカレーメニューなどバランスよく売り込もう。

 20日(金)は大寒。この日を中心に、6日(金)の小寒から節分の前日=2月2日(木)までは、寒魚を徹底して拡販する。とくに天然ぶりは漁獲も順調でねらいめだ。そのほか、生牡蠣や生さば、生真たらは徹底して売り尽くす。注意したいのは、期間が長くマンネリとなり飽きられやすくなる点だ。平日と週末、あるいは1週間ごとにメリハリをつけた展開が必要となる。

 1月は、一年で最も寒い月だ。前述のイベントに合わせた展開のほか、月間を通して鍋具材・鍋物セットの仕掛けを強化し手数を増やし、売上を最大化しよう。こちらも

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