アホールド・デレーズ、米ネットスーパー専業のフレッシュダイレクトを買収

2020/11/24 11:00
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

フレッシュダイレクトのイメージ
フレッシュダイレクトはニューヨークを拠点に、同市周辺と首都ワシントンDC、フィラデルフィア都市圏でサービスを展開している(画像は同社のインスタグラムアカウントより)。

 欧州スーパーマーケット(SM)大手のアホールド・デレーズ(オランダ)は米ネットスーパー専業のフレッシュダイレクトを買収することで合意した。アホールド・デレーズがフレッシュダイレクトの株式の80%を取得、残り20%の株式は投資会社のセンターブリッジ・パートナーズが取得する。

 アホールド・デレーズが11月18日に発表した。買収価格は非公表。買収手続きは2021年1〜3月期に完了する予定だ。

 フレッシュダイレクトはニューヨークを拠点に、同市周辺と首都ワシントンDC、フィラデルフィア都市圏でサービスを展開している。一方、アホールド・デレーズは米国でSM事業会社のストップ&ショップやジャイアント・フード、フードライオンなどを有しており、23州で2000店舗以上を運営する。

 アホールド・デレーズの傘下には、2000年に買収した食品宅配企業のピーポッドもある。ピーポッドはもともと、米国各地のSMチェーンと提携し、オンラインで受注した商品を提携先の店舗でピッキングして届けるビジネスモデルだった。現在は、提携先チェーンの店頭商品を宅配するサービスを続けつつ、オンラインによる受注と宅配、および店頭受け取りに関するプラットフォームをグループのSM企業に提供している。

 このプラットフォームを提供する組織として、アホールド・デレーズは2018年、ピーポッド・デジタル・ラボを設立、ジャイアント・フードはこのプラットフォームを活用して19年1月に、ネットスーパーの「ジャイアント・ダイレクト」を立ち上げた。

 アホールド・デレーズは当面、フレッシュダイレクトをこれまで通り独立したサービスとして展開する予定。ただ、同社とピーポッドのノウハウを融合して、傘下のSM各社のオムニチャネル化を強化していく可能性が高い。

 アホールド・デレーズは先ごろ、オンライン受注処理能力を21年末までに米国で2倍に、欧州で1.5倍に拡大する計画を明らかにした。アホールド・デレーズが発表した20年度第3四半期(7〜9月)の売上高は、前年同期比6.8%増の178億ユーロ(約2兆1700億円)、既存店売上高は米国が12.4%増、欧州が7.5%増だった。オンライン売上高は62.6%増(為替変動の影響を除く)、特に米国では114.7%増と大きく伸びた。

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