食品スーパー新業態「アマゾンフレッシュ」、1号店をロサンゼルス近郊にオープン

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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食品スーパー新業態「アマゾンフレッシュ」の店内
店舗面積は3000平方メートルを超え、生鮮を含む食品をフルラインで品揃えする

 米アマゾン・ドットコムは、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のウッドランドヒルズに食品スーパーの新業態「アマゾンフレッシュ」の1号店をオープンする。同社は2017年に自然食品スーパー最大手のホールフーズ・マーケットを傘下に収めているが、自前で本格的な食品スーパーを出店するのは今回が初めて。

 アマゾンフレッシュ1号店の店舗面積は3万5000平方フィート(約3250平方メートル)で、生鮮を含む食品全般と日用品を取り揃える。店内で焼き上げたベーカリーやピザ、ローストチキン、オリジナルのホットサンドイッチなどの調理済み食品も販売する他、地元人気店のベーカリーやコーヒー、ヨーグルトなどを取り扱う。営業時間は午前7時から午後10時まで。

 ソフトオープンとして、まずはウッドランドヒルズの住民だけを招いて営業する。8月27日から招待の電子メールを住民の一部に送付し始めた。今後数週間以内に全面オープンし、全ての買い物客を受け入れるとしている。

 同店は今年春に完成していたが、新型コロナウイルスの感染拡大でEC(インターネット通販)の利用が急増したことから、EC商品専用の配送拠点であるダークストアとして稼働させていた。

 食品スーパーとしての営業開始後も、感染防止のために入店客数を最大許容人数の半分に抑える。全ての従業員と来店客には検温を行った上で、マスクかフェースカバーの着用を義務付ける。

 同店では、スマートショッピングカート「アマゾン・ダッシュカート」をアマゾンの店舗としては初めて導入した。スマートフォンのアマゾンアプリを使ってダッシュカートにチェックインした後、買い物袋をセットして商品を入れていくとカメラと重量センサーで自動的に認識。ダッシュカート専用レーンを通るだけで精算が終わる。買い物代金はアマゾンアカウントに登録したクレジットカードで決済され、レシートは電子メールで届く。アマゾンオリジナルのクレジットカードで支払った場合は、買い物金額の5%がポイントとして還元される。

 アマゾンフレッシュは、オンラインで受注した商品の当日配送や、店内カウンターまたは駐車場での商品引き渡しにも対応する。アマゾンのECサイトで注文した商品を同店で受け取ることもできる。

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