ウォルマート、米国のEC売上高が97%増、5〜7月期は増収増益

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ウォルマートのカーブサイドピックアップ
ネットで注文した商品を店舗駐車場で受け取るカーブサイドピックアップなどの利用が伸びた

 米ウォルマートが発表した2020年5〜7月期の業績は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、EC(インターネット通販)の売り上げが大きく伸び、増収増益となった。主力の米国事業でEC売上高が、ほぼ倍増した。

 5〜7月期の営業収益(サムズクラブの会費収入を含む売上高)は前年同期比5.6%増の1377億ドル(約14兆6000億円)、営業利益は8.5%増の60億ドル、純利益が79.4%増の64億ドルだった。

 事業セグメント別では、米国事業の売上高が9.5%増の932億ドル、営業利益が8.5%増の50億ドルだった。EC売上高は97%増となり、2〜4月期の74%増から一段と伸びが加速した。既存店売上高(ガソリン売り上げを除く)は9.3%増だった。

 会員制倉庫店のサムズ・クラブ事業は、売上高が8.8%増の163億ドル、営業利益が23.3%増の5.9億ドルだった。会員数が60%伸び、既存店売上高(同)は13.3%増と2ケタの伸びを示した。EC売上高も39%増と好調だった。

 一方、国際事業は売上高が6.8%減の271億ドル、営業利益が9.1%減の8億ドルと減収減益だった。為替変動の影響を除けば、売上高は1.6%の増収だった。

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