物価急上昇のイギリスでDSと競争激化 追いつめられたテスコの打ち手とは

リテイルライター:太田美和子
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大きな環境の変化にSM最大手のテスコはどう対応しようとしているのか

 ご存じのとおり、欧州では著しい物価上昇が続いている。欧州のG7メンバーのうち直近1年間の物価上昇率が最も高いのが英国である。

 英国国家統計局(ONS)によると、2022年8月の食品・飲料(アルコール飲料を除く)の消費者物価は前年同月比で13.1%増加した。前年同月を上回るのは13カ月連続である。しかも、上昇率は08年8月以来、最高を記録した。

 食品小売販売総額は物価上昇によって増加傾向だが、数量ベースでは21年8月頃から減少に転じた。また、ニールセンIQによると、数量ベースでは業態間格差が見られる。22年8月13日までの4週間に、コンビニエンスストア(CVS)は前年同期比2.7%増だったのに対し、スーパーマーケット(SM)は3.8%減、ネットスーパーは8.7%減であった。ちなみに、英国のCVSの大半は大手食品スーパー(SM)企業が展開する。

 さて、これらデータからも、物価高騰を受けて消費者はまとめ買いを避け、生活必需品だけをその都度購入していると想像できる。他の調査では、購入するブランドをより安価なものに切り替え、プライベートブランド(PB)商品をこれまで以上に利用するようになったことも明らかになっている。

 そうしたなか、消費者グループのウィッチ?(Which?)が毎月実施するSM上位8社の価格比較調査の9月の結果が10月5日に発表された。この調査は、食品・日用消耗品49品目の各社の売価を毎日調査し、購入金額の月ごとの平均値を算出するもの。9月の調査ではアルディ(Aldi)が「最も安いSM」だった(※9月は対象アイテムが例外的に48品目)。ハードディスカウンター(DS)のアルディはこれによって4カ月連続で1位に輝いた。図を見ると、

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