外食売上高、5月の売上高は32.2%減、客数の落ち込み続く

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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緊急事態宣言下の渋谷の様子
日本フードサービス協会が発表した5月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比32.2%減と、調査を開始した1994年以降で最大の落ち込みとなった4月の39.6%減からやや回復したものの、客数の大幅な落ち込みが続いた。(写真はgettyimages)

 日本フードサービス協会が発表した5月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比32.2%減だった。調査を開始した1994年以降で最大の落ち込みとなった4月の39.6%減からやや回復したものの、客数の大幅な落ち込みが続いた。

 新型コロナウイルスの影響で4月に全国に発令された緊急事態宣言が5月14日に39県で解除され、25日は東京を含めて全面解除されたが、その後も繁華街立地や休日などは客足の戻りが鈍かった。

 客数は37.5%減だった。持ち帰り需要が増えたことなどで、客単価は8.5%増と前年実績を上回った。

 業態別では、ファーストフードが9.3%減と比較的健闘。テークアウトや宅配サービスへの対応を強化しているハンバーガー店など「洋風」が10.9%増と2ケタの伸びを示したことが要因。牛丼店など「和風」は15.2%減、セルフうどん店など「麺類」は49.4%減だった。

 パブ・居酒屋は夜の時間帯の客足が戻らず、90.0%減と前月に続いて壊滅的な状況だった。その他、ファミリーレストランは49.4%減、ディナーレストランは71.5%減、喫茶は66.8%減だった。

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