ユニリーバ、実質増収率の予想を下方修正 南アジアが低迷

ロイター
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ニューヨーク証券取引所のスクリーンに映し出されたユニリーバのロゴ
12月17日、英蘭系日用品大手ユニリーバは、2019年通期の実質増収率が従来予想をやや下回るとの見通しを示した。写真はニューヨーク証券取引所のスクリーンに映し出された同社のロゴ。2017年2月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[17日 ロイター] – 英蘭系日用品大手ユニリーバは17日、2019年通期の実質増収率が従来予想をやや下回るとの見通しを示した。南アジアや北米で販売が低迷していることが背景。

同社最大の市場である北米では回復の初期の兆候がみられるが、本格的な回復には時間がかかるという。

同社では過去数四半期、先進国市場の販売が低迷している。より新鮮な食品やニッチなブランドを選ぶ消費者が増えていることや消費を切り詰める動きが出ていることが背景。

直近の四半期は、先進国市場の販売が0.1%減、新興国市場の販売が5.1%増だった。

同社にとって2番目に大きな市場であるインドでは、モンスーンの不規則な天候で農村部の販売が低迷したほか、都市部でも雇用の低迷で販売が鈍化した。

同社はこれまで2019年通期の実質増収率を3─5%のレンジの下半分と予想していた。

実質増収率はこの予想をやや下回る見通しだが、利益、利益率、キャッシュへの影響はないとしている。

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