ZOZOにSHEIN……「売らない店」だからこそ!支持される理由

坂口 孝則(未来調達研究所)
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ZOZOにSHEIN……「売らない店」が増加

 人型ロボット「Pepper(通称:ペッパーくん)」を店頭に置く小売店が増えたとき、おもしろい話を聞いた。ペッパーくんの受け答えは完全とはいえず「役に立たない」と言うお客がいる一方、好意的な反応をするお客もいたという。その理由は「話を中断しても気を遣わなくていいから」。

 人間の店員から話しかけられたら、少なくとも無視するわけにはいかない。だけど相手がロボットなら、相手が話している途中でその場を去っても問題はない。極論、暴言を吐いてもロボットなら傷つかない。ロボットは人間に近ければ近いほどよいと私は思っていたが、「人間ではない」ゆえに果たす役割があるらしい。

 昨年末、ZOZOとSHEIN(シーイン)のファッションEC2社がリアル店舗を出店して話題となった。共通するコンセプトは「売らない店」だった。

昨年11月にSHEINが出店したショールーム「SHEIN TOKYO」
昨年11月にSHEINが出店したショールーム「SHEIN TOKYO」

 ZOZOは東京・表参道に予約制の店舗をオープン。事前のアンケートをもとに、スタイリストからその場でコーディネートの提案を受けられるというものだ。利用料は無料で、ZOZOとしては顧客とのコミュニケーション深化、訴求力向上をねらう。

 一方のSHEINは

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