イオンモール新業態「デュ アオーネ」の売場作りをレポート
ショッピングセンター(SC)の開発・運営を行うイオンモール(千葉県/岩村康次社長)は10月20日、東京都目黒区に商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘デュアオーネ:以下、デュアオーネ)」をオープンした。同社が初めて東京23区内に出店する同施設は、従来の郊外型モールとは異なる都市型商業施設をめざす。核店舗となるピーコックストアを中心に、売場づくりの模様をレポートする。
地域の「出会いの場」としてモールの役割を再定義
イオンモールは国内167、海外34のSCを手がけており(2023年10月現在)、都内では「イオンモールむさし村山」(東京都武蔵村山市)、「イオンモール日の出」(東京都西多摩郡日の出町)など、郊外を中心に出店を行ってきた。デュアオーネは郊外型SCとは異なる「都市型商業施設」という新たな業態となる。
同施設は、東急東横線・東急大井町線「自由が丘」駅から200mの場所にある。イオンマーケット(東京都)の食品スーパー(SM)「ピーコックストア自由が丘店」跡地に開発された。ピーコックストアは核店舗のSMとして地下2階に再出店を果たしている。デュアオーネ、核店舗のピーコックともに年商目標は非公表。
建物構造は地下2階、地上4階建て。3階には約1000㎡のテラスを設置し、年間を通してヨガ、マルシェ、ワークショップなどのイベントを行っていく予定だ。
地下1階と1階にはベーカリー、カフェ、2階はアパレルブランドやヘアサロンなど、計26の専門店が入る。1階を除いてはアウターモール(路面店の佇まいを持つ外部環境としての店舗フロア)として設計され、緑道とともに自由が丘の街を散策している感覚が味わえる。
同施設が開業した土地は、イオングループが保有する資産の1つ。自由が丘エリアは都心からのアクセスがよく、専門店や飲食店の多い商業エリアであると同時に、住宅街も広がることから、商業施設の利用ニーズは大きいと見て出店に至った。
新業態を開発した背景として、イオンモールでは現在、
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