アイスクリーム市場、記録的な猛暑や長引く残暑で24年も市場は好調を継続
前年同様に2024年も記録的な猛暑となったことに加え、価格改定の影響もありアイスクリーム市場は好調に推移した。また冬アイスなども定着しており、今年もアイスクリーム市場は堅調に推移している。
ミルクとコーヒー感がマッチしたカフェラテフレーバーがトレンド
KSP-POSデータによると、アイスクリームの期間通算(2024年3月~25年2月)の金額PIは2万6631円で対前年同期比2.3%増、数量PIは165.46で同0.7%減。24年も昨年同様に全国的に気温が高くなったことからアイスクリームの需要は高まり、7月、8月ともに金額PIは4万円を超えた。

また秋口以降も気温は上昇し、東京都心では10月でも25℃を超える夏日を記録した。10月の金額PIは2万4583円で対前年比12.4%増と2ケタ増となった。25℃を超えるとアイスクリームの売上が急増することから、暑さが長期化する傾向にある近年は、アイスクリームの需要は安定しているといえそうだ。
アイスクリームでは定番やロングセラーブランドが根強い人気で、24年9月に発売30周年を迎えた明治の「明治エッセルスーパーカップ」は、長年多くの人から愛されているブランドだ。今年の春は、長年世界中で愛されている子供向けブランド「セサミストリート」とコラボレーションした限定パッケージを展開している。キャラクターの可愛さ満載のパッケージを発売することで、ブランドのさらなる育成を図っていく。
フタバ食品の「サクレ」ブランドでは、発売39周年記念の「新フレーバー総選挙」で選ばれた「サクレ ピンクミックス」を発売。桃、いちご、りんごの3種類の果肉が入った特別な商品となっている。
また、アイスのフレーバーとして人気が高まっているのがカフェラテ。オハヨー乳業の「ジャージー牛乳ソフトカフェラテ」や、よつ葉乳業の「よつ葉 北海道アイスクリーム ドルチェ 芳醇カフェラテ」などが発売されており、今年の春には森永乳業の上質なバーアイス「PARM(パルム)」から「PARMカフェラテ」が発売された。
コーヒー鑑定士が監修したこだわりのカフェラテアイスを口どけのよいホワイトチョコレートでコーティングした。女性に人気のカフェラテ風味のアイスクリームはミルク感とコーヒーのほろ苦さがマッチしてトレンドのフレーバーとなっている。