イオンモール21年2月期上期決算、大幅減益となるも営業利益は約1260億円確保、回復基調に

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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 イオンモール(千葉県/岩村康次社長)は10月6日、2020年度第2四半期(20年3-8月)の決算説明会を行った。新型コロナウイルスの流行や特別定額給付金の支給、キャッシュレス・ポイント還元事業の終了など、業績を左右する要素が多かった第2四半期。第1四半期に大きく落ち込んだ国内業績はどこまで回復したか。

決算説明を行う岩村社長
決算説明を行うイオンモール岩村康次社長(中央)

国内・国外業績共に回復基調

 イオンモールの20年度上期の営業収益は対前年同期比78.3%に留まったものの、リベンジ消費を取り込み上期計画に対しては100.8%、1260億5000万円となった。また、営業利益は117億6000万円(同40.3%)、経常利益は89億8300万円(同35.7%)だった。
 セグメント別の概況では、国内売上は特別定額給付金およびキャッシュレス・ポイント還元事業終了に伴う駆け込み需要のあった6月に対前年同月比88.0%まで戻したが、それ以降はおよそ同80%前後で推移している。上期最も業績の落ち込んだ4月の同21.8%、5月同38.6%に比べると大幅に回復している。また、7、8月は不調だったアミューズメントやシネマ、飲食の売上を物販で補う形だったが、9月に入ってからは全セグメントで平均して同70~80%台の売上となっている。
 海外の概況については、中国・アセアン共にほぼ前年水準まで回復しているものの、インドネシアのみ新型コロナウイルスの第一波がいまだ収束しておらず、それに伴って売上も半減している状況が続く。

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