既存店全店を改装、小商圏高占拠率の店舗網を拡大=マックスバリュ東海 神尾 啓治 社長

聞き手:大木戸 歩
構成:田中 浩介
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旧イオンキミサワ全店の改装を実施

──次に店舗政策について聞きます。主要フォーマットは「マックスバリュ」と「マックスバリュエクスプレス」の2本立てです。

神尾 そうです。今までは郊外に500~600坪の「マックスバリュ」を中心に出店してきました。しかし今後は、都市部への人口集中が見込まれるため、とくに静岡県と神奈川県の都市部に小型店の出店を強化していきます。都市部では500坪以上の売場面積を確保することは難しくなっているため、現在22店舗を展開している「マックスバリュエクスプレス」の出店を増やしていく方針です。

マックスバリュ東海

──今年4月には上質商品を揃えた「マックスバリュ プライム」1号店を出店しました。上質SMを積極展開していくのですか。

神尾 今年4月にオープンした「マックスバリュ プライムマークイズ静岡店」(静岡県静岡市)は、今年3月に吸収合併したイオンキミサワが出店を予定していた店舗です。イオンキミサワの上質SM「グラッテ」をベースにしました。「グラッテ」と「マックスバリュ プライム」は高質商品ではなく、高質と標準の中間、つまり“ちょっと上質な商品”を扱っています。今後は、都市部を中心に「マックスバリュ プライム」を出店することも検討していきます。

──旧イオンキミサワ店舗でも改装を進めているのですか。

神尾 発注システムの統合を済ませるとともに、今年5月から6月にかけて旧イオンキミサワの全23店舗(SM「キミサワ」16店舗、SMとDgSを融合した「ザ・コンボ」4店舗、「グラッテ」3店舗)の活性化を実施しました。「マックスバリュ」内に水平展開を進めている「ふらいぱん亭」などの好事例も導入しています。

 また、商品部の統合を完了させたことにより、“ちょっと上質な商品”と地場商品を拡充することが可能となりました。比較的所得に余裕のあるお客さまが多いエリアで展開している店舗において、“ちょっと上質な商品”の品揃えを強化していくつもりです。

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