One to Oneマーケティングを実現する=イオンマーケティング 小賀雅彦 社長

聞き手:千田 直哉 (編集局 局長)
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──最後に、イオンマーケティングの中期計画を教えてください。

小賀 お客さまにとって本当に買いやすい売場づくりとは何か、買いたくなる販促や商品は何なのか──。現場が「知りたいけど、まだ実態がわからない」ということは、まだまだたくさんあります。当社は、しっかりとデータ分析することで情報提供していきます。それが新しい戦略や新しい販促、新しい商品開発、そして新しい売場につながるはずです。これが基本的な目標です。とくに、増加していくシニア層をどう取り込むかは、最重要課題の1つとして意欲的に取り組んでいきます。

 そのうえで中期的には、グローバルな視野に立ったマーケティング活動も実施していきます。イオングループの11~13年度の中期経営計画で、日本、中国、アセアンの3本社制に移行することが、先般発表されました。

 アジアにおけるグループ事業展開が加速していくのに合わせ、当社も、グローバルでのマーケティング活動を推進していくことになります。グローバルでは日本のようなケータイ端末を活用したマーケティングは主流にはならないかもしれません。どのようなツールを活用してマーケティング活動を行っていくかは、今後の検討課題として考えていきます。

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聞き手

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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