ナルミヤ・インターナショナル國京紘宇新社長が語る、EC軸とする新たな成長戦略とは

2023/08/03 05:58
野澤正毅
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子供服専門店大手のナルミヤ・インターナショナル(東京都)では20235月、取締役執行役員常務から昇格するかたちで國京紘宇氏が新社長に就任した。同社を立て直した石井稔晃前社長から、約13年ぶりのバトンタッチとなり、今後のかじ取りが注目されている。百貨店・SC(ショッピングセンター)・ECとまんべんなく事業展開する「マルチチャネル・マルチブランド戦略」で、業績をV字回復させた同社。國京新社長に今後の事業展開や抱負を聞いた。

成長に合わせて買い替えが必要な子供服

プティマイン店頭写真
プティマイン店舗

――20232月期(2022年度)の業績は、大幅な増収増益でした。コロナ禍の影響がまだ残っていた中、好調だった理由について教えてください。

國京 まずは、石井稔晃前社長が打ち出した「マルチチャネル・マルチブランド戦略」が奏功し、事業基盤が安定化できてきたのが大きいと考えています。加えて、市場環境にも恵まれていたと言えるでしょう。

コロナ禍でファッションビジネスは総じて苦戦を強いられましたが、実は子供服は比較的堅調だったのです。大人の場合「外出できないし収入も減ったから、今シーズンは購入を控えよう」となったところ、小さな子供はどんどん大きくなるので、それに合わせて服も買い替えなければならない。一定の需要が確保できたわけです。もっとも、ほかのファッションのように、コロナ禍が収束したことによる売上の「反動増」も少ないのですが。

――とはいえ、子供服業界でも業績が低迷した企業も少なくありません。

國京 当社の商品が、それだけお客さまに支持されている証と、うれしく受け止めています。例えば、「お母さん目線」に立った、商品の機能性に徹底してこだわっています。自社の主力ブランド「プティマイン」の商品には、ネーム用タグを二重に付けていますが、なぜかと言えば、耐久性が高くて長く着られるので、上のお子さんが保育園を卒園したあと、タグを一枚取れば下のお子さんにも使えるからなんです。さらに、当社が頭を抜けられた理由としては、商品企画の精度が上がって、顧客ニーズにフィットしていることも挙げられるでしょう。受発注や在庫コントロールの適正化、利益率の向上にもつながっています。

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