日本の人口のわずか14% くら寿司があえて「Z世代」向けの店舗をオープンする理由とは?

2021/12/16 05:55
    榎森 順二
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    リベンジ消費の担い手としてZ世代に期待

     チャレンジ①「新たなユーザー層の獲得」でくら寿司がターゲットに定めるのが、1996年から2010年頃生まれまでのいわゆる「Z世代」だ。Z世代はアメリカでは今後の消費の鍵を握るとされており、その人口構成比も約20%と高い。一方、日本におけるZ世代の人口構成比は14%しかない。かつ、ムダな消費はしない合理的な世代でもある。くら寿司はなぜ、そしてどのように、Z世代を取り込もうというのか?

     くら寿司によれば、Z世代はコロナ禍でアルバイトが減少するなど、全世代でもっとも収入が減少したにもかかわらず外食意欲が高いという。さらにSNSでの高い拡散力を持つこの世代が「リベンジ消費の担い手」になる、と同社は期待を示している。その旗艦店として2021年12月9日にオープンしたのが「くら寿司 原宿店」(東京都渋谷区)だ。Z世代をターゲットにした店舗は、大手外食チェーンでは初の取り組みだという。

    クレープ生地を使用したメニューやソフトクリームなど、珍しいメニューが並ぶ。ついS NSに投稿したくなる華やかさだ

     原宿店は、原宿のランドマーク「ラフォーレ原宿」向かいに位置し、店舗面積212 坪(通常店の2倍)、座席数245席(通常店の1.2 倍)の大型店だ。原宿店をプロデュースしたのは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏で、インテリアデザインのコンセプトは「日本の伝統文化×トウキョウ・ポップカルチャー」だという。店内はSNSでの拡散を強く意識し、東京タワーやスカイツリーの眺望が楽しめるテラス席など「インスタ映え」する撮影ポイントがさまざまに用意されている。メニューでは、回転すしでは初となるクレープマシーンを導入しスイーツに注力。さらに、クレープ生地を利用した変わりダネの「寿司クレープ」も提供する。「sushiクレープ イベリコ豚カルビ」(税込380円)は、揚げたシャリ、グリーンリーフ、クリームチーズ、卵、イベリコ豚、きゅうり、マヨネーズを巻き込んだ新しいスタイルの寿司になっている。

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