実践!流通英会話19 ”Upscale store”は実はアメリカ英語、イギリス英語だと何というでしょう

太田 美和子
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解説

前々回からストーン店長のオフィスで会談中です。いよいよレイノルズ取締役とストーン店長からウォルマート対策の試行錯誤について話を聴くことになりました。相手が今回のような少し長いストーリーを話し始めたとき、相手の話に非常に興味を持っていることを示すためには、どう対応したらいいでしょうか。相槌というのは、簡単そうですが、日本語でも、そして英語でも、案外難しいものです。ついついYeahUh-huhなどの簡単な相槌を繰り返してしまいがちですが、ときどきは質問文を差し挟んで話をうながしましょう。今回のスキットでは、山田社長の言葉に注目してください。

 

このセンテンスを覚えよう!

Of course. : 「~してもいいですか」や「~していただけませんか」 といった相手からの問いかけに対して、YesやNo以外で答える方法 はたくさんあります。そのひとつが、Scene 8でご紹介したSureで す。Sureと同じように用いるのが、「もちろんです」の意味のOf courseです。

So, what did you do? : 「それで」「それから、どうしたの」と話を 促すときの常套句です。直訳すると「それで、あなた(あなたたち)は 何をしましたか」となり、相手の次なる行動を訊ねています。このバリ エーションはいろいろあります。たとえば、「それで、あなたはなんて 言ったの」と問うときは、So, what did you say?となります。

 

KEYWORD 一般的な用語

process : 「仕事の手順」「過程」の意。余談ですが、processには 「食品の保存などのために施す加工」という意味もあります。ご存知、 プロセスチーズprocess cheeseのプロセスです。

decide : 「決める」「決定する」の意味。このスキットでは2回登場 します。スキット最後の文章をご覧ください。decided to ~とありま す。このように「~することを決める」という場合には、decideの後 にtoを、その後に動詞の原形を持ってきます。 

KEYWORD 専門的な用語

retailer : 「小売業者」「小売商人」「小売商店」の意。この意味から もお気づきのとおり、企業を指すばかりでなく、人を指す場合、店舗 を指す場合があります。

upscale : これも、もはや日本でもおなじみの業界用語ですね。ア ップスケール。「高級所得層向けの」「高級市場向けの」という意味 です。転じて「(店の内外装を)高級化して、イメージアップを図った」 という意味にも使います。upscaleを使うのはアメリカで、イギリス ではupmarketを使います。

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