物価高、94.4%が実感=高水準続く―日銀調査

時事通信社
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大阪市内の商店街を行き交う買い物客ら
〔写真説明〕大阪市内の商店街を行き交う買い物客ら=3月15日(AFP時事)

 日銀が12日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前に比べて物価が「かなり上がった」「少し上がった」と回答した人の割合は計94.4%だった。前回の95.0%から小幅に低下したが、7回連続で9割を超えた。消費者物価の伸びは鈍化しつつあるが、生活実感としての「物価高」は強いままとなっている。

 1年前と比べて物価がどの程度変化したかを聞いたところ、回答の平均値はプラス14.2%と、過去最高だった前回のプラス16.1%から低下した。1年後の物価については、83.3%が「上がる」と予想した。 

 世帯の収入が1年前より「増えた」と答えた割合は15.6%。賃上げや株価上昇などにより、12.7%だった前回から上昇した。

 現在の暮らし向きについては、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」はマイナス44.2で、前回マイナス52.1から改善した。

 調査は全国の20歳以上の個人を対象に3カ月ごとに実施されており、今回は2月8日から3月5日まで行われた。

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