フジ 第3四半期は営業収益増で営業利益に厚み

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フジの外観

 1月10日にフジ(愛媛県)が発表した2024年2月期第3四半期決算(連結2023年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比3.0%増の5,949億円、営業利益は36.0%増の高い伸びをみせて72億円となった。

 フジ・リテイリングの第3四半期累計期間の新規出店は4店舗。既存店については4店舗で改装を実施して活性化を図った。

 食料品は、競争力の維持・向上を図るため価格対応を推進。地元の素材、味付け、メニュー提案など、新たな価値を付加した商品を提供して、店頭での差別化にも取り組んだ。衣料品と住居関連商品については、商品構成の見直しやレイアウトの変更によって既存店の活性化を進め、増加する旅行・外出需要への対応、季節品の販売に注力するとともに、「美と健康」をテーマにした商品の拡大も進めた。

 マックスバリュ西日本は、新規出店が1店舗。既存店については20店舗を改装して活性化を図った。地域の特色を活かした弁当や加工食品などの商品開発、バイヤー厳選の「バイヤー三ツ星」商品の展開など販売強化に取り組み、トップバリュの拡販、火曜市の深耕、夕刻以降の出来立て商品の拡充を図り、魚・肉惣菜や弁当類を充実させて即食対応にも取り組んだ。

 第3四半期連結累計期間、営業収益は堅調に推移して増収。賃上げの実施で人件費が上昇したが、プロセスセンターの活用やデジタル化の推進など生産性の向上に取り組んだことで販管費の増加を前年同期比約30億円増にとどめ、171億円増えた営業収益が営業利益を厚くした。

 なお、3月1日には、フジを存続会社、フジ・リテイリングとマックスバリュ西日本を消滅会社とする吸収合併を行う。

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