【セブン&アイ】 通販と百貨店が赤字で営業減益、3~5月期

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 セブン&アイ・ホールディングスが発表した2016年3~5月期の連結業績は、営業利益が前年同期比0.5%減の814億円だった。

 主力のコンビニエンスストア事業は4.2%増の688億円、イトーヨーカ堂などスーパーストア事業も8.1%増の65億円と増益を確保したが、ニッセンホールディングス(HD)を中心とする通信販売事業が29億円の赤字(前年同期は27億円の赤字)、そごう・西武を中心とする百貨店事業が10億円の赤字(同9200万円の赤字)と足を引っ張った。

 売上高に当たる営業収益は3.2%減の1兆3947億円だった。北米7-イレブンの売上高が、為替の円高進行や原油価格下落に伴うガソリン売上高減少で押し下げられたことが響いた。

 主な事業会社では、セブン-イレブン・ジャパンが既存店売上高1.7%増と好調を維持したが、新規出店に伴う減価償却費の増加などで販売管理費が増え、営業利益は0.4%増の583億円と微増にとどまった。ヨーカ堂は宣伝装飾費を中心に販管費を削減したことで営業利益は4億円と前年同期の3000万円に比べて増加したが、既存店売上高は2.9%減と振るわなかった。

 17年2月期の連結業績については、ニッセンHDの経営再建計画が固まっていないことから予想を開示していない。ニッセンHDを除く連結業績見通しは、営業収益が2.1%増の6兆100億円、営業利益が7.8%増の3890億円となっている。

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