セブン&アイ、3~11月期の営業利益は4.6%増、ヨーカ堂は赤字

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が発表した2015年3~11月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比0.3%増の4兆5138億円、営業利益が4.6%増の2610億円だった。第3四半期累計としては過去最高益となった。

 主な事業会社では、セブン-イレブン・ジャパンが高知、青森、鳥取の各県に進出するなど1115店舗の積極的な出店を続ける一方、既存店売上高が40ヵ月連続でプラスとなるなど好調を維持、営業利益は5.9%増の1800億円となった。既存店売上高は3.2%増だった。

 北米7-イレブンもガソリン販売を除く既存店売上高が6.1%増と大きく伸び、円安進行もあって営業利益は39.8%増の615億円となった。

 一方、総合スーパーのイトーヨーカ堂は本部主導から店舗主導の運営体制に切り替えるために組織変更を実施、有力テナント誘致や総菜部門の強化を進めたが、既存店売上高は0.3%減と前年を下回った。衣料品の在庫削減を進めて粗利益率が1.2ポイント下がったこともあり、営業損益は144億円の赤字だった。16年2月期通期では10億円の営業黒字を見込む。

 食品スーパーのヨークベニマルは総菜製造・販売子会社のライフフーズの好調などにより既存店売上高は0.6%増とプラスを確保。ライフフーズを含めた営業利益は1.2%増の120億円だった。

 セブン&アイHDの16年2月期連結業績は、営業収益が1.8%増の6兆1500億円、営業利益は6.9%増の3670億円を見込む。

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