年間の視聴者数1000万人突破! ユニクロのライブコマースが好調な理由

中村昌弘
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UNIQLO LIVE STATIONはオウンドメディア

ユニクロライブコマースニューヨーク店
ニューヨーク店での配信の様子

 ユニクロでは、UNIQLO LIVE STATIONを単なるライブコマースのプラットフォームではなくオウンドメディアとしてとらえている。たとえば、元プロサッカー選手の内田篤人氏が開催したイベントを生配信したり、新しくオープンする店舗を紹介したりもしている。

 他にも、「服をできる限り長く大切に着て、最後は捨てずにリサイクルする」をコンセプトに掲げる古着プロジェクトの紹介など、ユニクロが会社として取り組んでいる内容も配信している。「UNIQLO LIVE STATIONというメディアのコンテンツのひとつに『ライブコマース』があるというイメージ」と北田氏は言う。

 グローバルでも、すでに24の国と地域で配信をスタートしている。昨年は、インバウンド需要を見越して、浅草の店舗から香港に住んでいる顧客に向けて配信した。香港から香港へ向けて配信するよりも閲覧数は多かったという。

 「来日したときにユニクロの店舗で買い物をする方が多いため、日本でどんなものを売っているか気にしている方が多い。今後もUNIQLO LIVE STATIONで世界中のお客さまに求められるコミュニケーションをしていきたい」(岡野氏)

 メディアとしてのUNIQLO LIVE STATIONはどこまで躍進を遂げるか。今後のグローバル展開も含め、目が離せない。

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