ついにベールを脱いだセブン&アイ新業態「コンフォートマーケット」を徹底レポート

2019/08/03 05:00
森田俊一(流通ジャーナリスト)

「基本的に1からすべてを構築する」

 同店はセブン&アイが20184月に立ち上げた新会社、「フォーキャスト」が運営する。社長にはセブンイレブン・ジャパン執行役員や、商業施設の開発運営会社であるセブン&アイ・クリエイトリンク取締役兼常務執行役員新業態開発本部長を務めた有坂順一氏が就任している。セブン&アイ広報によれば、フォーキャストにはグループ内外から集めた人材が在籍しているという。

 これはイトーヨーカ堂(東京都)やヨークベニマル(福島県)といったグループの有力企業の影響を受けずに独自の発想で新たなスーパーマーケットをつくりあげたいというねらいによるものだ。実際に商品の仕入れに関しても、新会社のフォーキャスト内にバイヤーを配置。店内を見ても、セブン&アイのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の扱いは一切ないという徹底ぶりだ。

コンフォートマーケット
総菜などのメニューもコンフォートマーケットオリジナルのものをラインアップする

 商品政策や運営スタイルも「基本的に1からすべてを構築する」(セブン&アイ広報)考えで、「どれだけ効率化が図れ、どれだけ売り上げとれるかを実験する」(同)という。つまり、効率化によってサービスレベルを落とさず、かつ買物の楽しさを提供できるかの実験というわけだ。

 「コンフォートマーケット」フォーマットの多店舗化の計画は未定であり、同店の成果をどのようにグループのSM企業に落とし込んでいくかも今後検討していくとしている。大手セブン&アイが、過去の成功体験にとらわれずに1から作り上げる新スーパーマーケットフォーマットの成否に注目だ。

 

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