ハム・ソーセージ市場、内食需要が落ち着いたことで金額・数量PIともに前年割れ

山田陽美
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内食需要の高まりでハム・ソーセージ市場は一時拡大したが、2022年は前年割れとなった。朝食やお弁当としての需要のほか、お肉の代替品として料理への活用で使用頻度アップを図る必要がありそうだ。各社では新商品の投入やメニュー提案に力を入れ、市場活性化を図っている。 

お肉の代替として料理での活用を強化

 KSP-POSによると畜肉ソーセージの期間通算(2022年1月~12月)の金額PIは、1万8230円で対前年同期比2.2%減、数量PIは59.66で同5%減と、金額・数量ともに前年割れとなった。畜肉ハムの期間通算の金額PIは8672円で同0.5%減、数量PIは33.89で同1.5%減と、こちらも前年割れとなっている。

ハム
朝食やお弁当としての需要のほか、お肉の代替品として料理への活用で使用頻度アップを図る必要がありそうだ。(i-stock/kaorinne)

 20年はコロナ禍によるまとめ買いや在宅勤務による家庭内喫食機会の増加で、ハム・ソーセージ市場は拡大したが、内食需要が落ちついてきたことで、22年は前年割れとなった。また、22年は原料や物流コストの高騰などで、2回価格改定が行われたことも影響しているといえそうだ。ソーセージの平均価格は前年よりも3%アップしている。畜肉ソーセージの月別金額PIをみると、1月から10月まで前年割れが続いているが、11月、12月は微増で、回復の兆しが見えはじめている。

 ソーセージは、朝食やお弁当商材としてのニーズが安定しているのに加え、家飲みのおつまみとして需要を下支え。各社ではフレーバー展開に加え、電子レンジ調理可能の包材でおつまみ需要を盛り上げている。また、ソーセージは手軽に使える商材であることから、肉の代替として料理での活用も浸透している。各社では市場を活性化するため、ソーセージを使ったメニュー提案を強化している。

 日本ハムでは、新たな基軸商品として「モーニングサーブ」を新発売。アメリカの朝食で定番の商品で、香辛料を使い朝に合うさわやかな味つけに仕上げた。朝に不足しがちなたんぱく質が補えることや簡便調理などを訴求する。さらに北海道産豚肉を使用したこだわりの「シャウエッセン北海道プレミアム」を新発売。通常の「シャウエッセン」よりも太く、食べ応えのある商品に仕上げた。

 一方、丸大食品では、ぷりっとした食感とあふれる肉汁が味わえる「濃厚ジューシー特級あらびきウインナー」と、健康に気づかう人に向けた糖質カットの「糖質カット特級あらびきウインナー」を新発売。多様化するニーズに対応した商品の投入で、市場を活性化する。

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