「シェフ」の監修は受けない!サミットの総菜が「やさしい味付け」にこだわる理由

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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総菜大

首都圏で食品スーパー(SM)を展開するサミット(東京都/服部哲也社長)は、一過性のトレンドに左右されず、自社のオリジナリティを追求し、家庭的な「やさしい味付け」の総菜を中心に他社との差別化を図る戦略を採っている。「大総菜プロジェクト」では総菜を含む即食商品の強化に多くの部門が取り組み、部門を超えた連携が確立している。

即食商品の構成比25%超をめざす

 コロナ禍でSMの総菜は変化を余儀なくされている。最近のトレンドとしてよく取り上げられるのが、洋風総菜やエスニック系の商品など、飲食店並みの味や品質を追求したメニューだ。有名レストランのシェフが監修した総菜を展開するSMも見られるようになった。

 ところがサミットは、そういった商品は「プラスアルファ」の要素として必要だと認識し一部取り入れてはいるものの、あくまで大きな展開はしない方針だ。トレンドに左右されず主力の定番商品のオリジナリティを重視し、シェフや専門店の監修を受けることはせず、自社独自での開発にこだわる。

 その理由の1つは、「サミットでしか買えない」商品を品揃えするためだ。今後の人口減少やそれに伴う競争激化の中で生き残るため、他社では買えない商品の追求に取り組む。

サミットの総菜は「やさしい味付け」となっている
生鮮各部門が製造する総菜も家庭的な「やさしい味付け」となっている

 もう1つの理由は、サミットの総菜開発の基本コンセプトが

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