「シェフ」の監修は受けない!サミットの総菜が「やさしい味付け」にこだわる理由
首都圏で食品スーパー(SM)を展開するサミット(東京都/服部哲也社長)は、一過性のトレンドに左右されず、自社のオリジナリティを追求し、家庭的な「やさしい味付け」の総菜を中心に他社との差別化を図る戦略を採っている。「大総菜プロジェクト」では総菜を含む即食商品の強化に多くの部門が取り組み、部門を超えた連携が確立している。
即食商品の構成比25%超をめざす
コロナ禍でSMの総菜は変化を余儀なくされている。最近のトレンドとしてよく取り上げられるのが、洋風総菜やエスニック系の商品など、飲食店並みの味や品質を追求したメニューだ。有名レストランのシェフが監修した総菜を展開するSMも見られるようになった。
ところがサミットは、そういった商品は「プラスアルファ」の要素として必要だと認識し一部取り入れてはいるものの、あくまで大きな展開はしない方針だ。トレンドに左右されず主力の定番商品のオリジナリティを重視し、シェフや専門店の監修を受けることはせず、自社独自での開発にこだわる。
その理由の1つは、「サミットでしか買えない」商品を品揃えするためだ。今後の人口減少やそれに伴う競争激化の中で生き残るため、他社では買えない商品の追求に取り組む。

もう1つの理由は、サミットの総菜開発の基本コンセプトが
コロナ後の総菜 の新着記事
-
2022/05/31
東京のローカルスーパー、文化堂で「1980円のタルト」など高単価品がヒットしている事情 -
2022/05/31
アフターコロナ総菜戦略のポイントは「値ごろ感の破壊」値入は率でなく額で管理すべき理由とは -
2022/05/30
外食需要取り込みと生産性向上進める、平和堂の総菜戦略を徹底解説! -
2022/05/30
某大手コンビニをベンチマークに、激安総菜を自社工場で製造するゲンキーの凄さとは -
2022/05/27
ベルクの総菜戦略を徹底解説!コロナ禍でも「バラ販売」を継続する理由とは -
2022/05/27
無印良品が直営で総菜売場を立ち上げた、周到な戦略と課題とは
この特集の一覧はこちら [12記事]

サミットの記事ランキング
- 2025-01-09「生鮮仕入れ改革」で成果あがる2025年のサミットの商品政策を徹底解説!
- 2025-01-29週刊スーパーマーケットニュース マミーマート、「お弁当・お惣菜大賞」3部門で最優秀賞を受賞
- 2025-01-23週刊スーパーマーケットニュース ユーコープ、「ホワイト物流」推進運動に賛同
- 2022-02-21サミット×トモズが手がける、お客のQOL向上狙う「けんコミ」
- 2024-03-11ストアオブザイヤー2024、7~10位 ヤオコー、ロピアのあの店がランクイン
- 2024-10-07サミットストア エミテラス所沢店で注目すべき売場づくりとは
- 2020-10-22食卓の主役へ進化し続ける日本のサラダ。市場拡大に貢献してきたキユーピーが考える、サラダ市場の今後とは?
- 2023-03-08ストア・オブ・ザ・イヤー2023、2位はカスミ新業態、3位はサミットのSDGs対応店
- 2024-12-13週刊スーパーマーケットニュース イトーヨーカ堂、ONIGOと新デリバリーサービスを開始
- 2019-08-02業績絶好調のサミットが展開する小型店の差別化戦略とは?
関連記事ランキング
- 2025-02-033割シェア持つ関西のスーパー4社が物流研究会を発足!共同配送などめざす
- 2025-02-01KKRが西友株か売却へ “買い手”次第で業界に与える甚大な影響とは
- 2025-01-25事業急拡大組も仕切り直し組も ネットスーパー、顧客争奪戦の勝者は?
- 2025-01-21原信の新パイロット店、富山の呉羽店の売場づくりを徹底解説
- 2025-01-22割安感と豊富さを訴求! 「スーパーベルクス世田谷太子堂店」を解説
- 2025-02-03“エリア分割”で各地の勢力図が激変?=2024年の小売業を振り返る
- 2025-01-08インフレ下でいかに利益稼ぐか?食品スーパーの2025年の商品戦略まとめ
- 2025-01-27売上2ケタ増!イオンリテールの店舗出荷型ネットスーパー、好調の理由
- 2025-01-22建て替え新装オープン!ヤオコー学園前店の売場づくり、新MDを徹底解説!
- 2025-01-09「生鮮仕入れ改革」で成果あがる2025年のサミットの商品政策を徹底解説!
関連キーワードの記事を探す
売上2ケタ増!イオンリテールの店舗出荷型ネットスーパー、好調の理由
イトーヨーカ堂伊藤弘雅氏が語るセンター型「失敗の本質」と新ネットスーパー成功の要諦
業績低迷で一度撤退のイトーヨーカ堂、新ネットスーパーのポイントとは