米クローガー、ドローンで食品・日用品を配達、今春から実証実験
米スーパーマーケット最大手のクローガーは5月3日、自律飛行型のドローンを使って食品・日用品を配達する実証実験を始めると発表した。スマートフォンで注文を受けた商品を、利用者の自宅だけでなく、出先の公園や海水浴場などの指定場所に最短15分で届ける。
実証実験は数週間以内にオハイオ州センタービルにある店舗「クローガーマーケットプレイス」を拠点に始める。今夏にはカリフォルニア州にある傘下チェーンの「ラルフス」の店舗でも同様の実証実験をスタートする予定だ。
実験には、テレグリッドテクノロジーズ（ニュージャージー州）の子会社で、ドローンによる物流事業を手がけるドローンエクスプレス（DroneExpress）が協力する。実験店舗に設置したトレーラー内でドローンエクスプレスの社員が飛行を管理するほか、ドローンエクスプレスが遠隔でドローンをモニタリングする。
実験に使うドローンの最大積載量は、約5ポンド（約2.27キログラム）。ドローン配達用にクラッカー、マシュマロ、チョコレートなどのキャンプ用デザートセット、粉ミルクとおしりふきのベビーケアセットなどを用意する。
米国の大手小売業では、ウォルマートが3つの州でそれぞれ異なるドローン事業会社と組んで配達の実験を行っているほか、アマゾン・ドット・コムは昨年、自社製ドローンを使った配達実験について連邦航空局（FAA）から承認を得ている。
需要急減で踊り場を迎えた米ゴーストキッチン市場の今後
