米ターゲット、最低時給を15ドルに引き上げ、7月5日から

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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米ターゲットの従業員
2017年9月から段階的に従業員の時給を引き上げてきた

 米ディスカウントストア大手のターゲットは6月17日、従業員の最低時給を7月5日から15ドルに引き上げると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大以降、同社は時給を2ドル上乗せして支払ってきたが、この措置は7月4日で終了する。

 同社は2017年9月、20年に最低時給を15ドルに引き上げる目標を公表しており、この目標を計画通り達成することになった。19年6月には最低時給を11ドルから13ドルに引き上げていた。

 同社はまた、店舗と配送センターの時間給社員に対して、1人当たり200ドルの臨時ボーナスを支払うことも明らかにした。コロナ危機の中で営業継続に協力した社員に報いる。新型コロナに関連する臨時ボーナスの支給は、今回が2度目。

 従業員の健康管理面の不安を解消するために、無料でオンライン診療を受けられる制度もスタートする。この制度は2020年末まで継続する予定だ。65歳以上の従業員や妊娠中の従業員などが、30日間の有休休暇を取得できる制度も引き続き利用できる。

 時給引き上げや臨時ボーナス、福利厚生の充実などに伴ってターゲットが20年に負担する費用は、前年に比べて10億ドル(約1070億円)増える見通しだ。

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