ユーロ圏GDP、第1四半期改定は前期比-3.8%

ロイター
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フランクフルトの街の様子
5月15日、欧州連合(EU)統計局が発表した第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前期比3.8%減となり、現行方式で統計を取り始めた1995年以来、最大の減少となった。フランクフルトで4月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ブリュッセル 15日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が発表した第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前期比3.8%減となり、現行方式で統計を取り始めた1995年以来、最大の減少となった。新型コロナウイルス感染防止のための封鎖措置が打撃となった。

前年比では3.2%減少。2009年第3・四半期(4.5%減)以来の大幅なマイナスとなった。

国別では、フランスが前期比5.8%減と最も大きく落ち込み、スロバキア(同5.4%減)、スペイン(同5.2%減)と続いた。イタリアは前期比4.7%減で、2四半期連続のマイナス成長。域内最大の経済国ドイツは2.2%減、フィンランドは0.1%増と唯一プラスを達成した。

新型コロナの影響は貿易にも表れた。3月のユーロ圏貿易統計によると、輸出は前年比6.2%減、輸入は同10.1減少した。貿易収支は282億ユーロの黒字。前年同月は227億ユーロの黒字だった。

域内貿易総額は1533億ユーロで前年同月を12.1%下回った。

第1・四半期の就業者数は前期比0.2%減で、現行方式で統計を取り始めた2013年第2・四半期以降で初めてマイナスとなった。

前年比では0.3%増と、19年第4・四半期(1.1%増)から大きく減速した。

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