市場規模8兆円突破ドラッグストア業界市場占有率2022 マツキヨ、アオキが勢力図を変える
sample
2020年度のドラッグストア(DgS)市場規模は対前年度比4.6%増の8兆363億円で、ついに8兆円を超える規模にまで成長した。上位10社による占有率は約75%。21年10月には旧マツモトキヨシホールディングスと旧ココカラファインが経営統合しマツキヨココカラ&カンパニー(東京都)が誕生したほか、クスリのアオキホールディングス(石川県:以下、クスリのアオキHD)が食品スーパー(SM)を次々と傘下に加えているなど、業界勢力図が変化しつつある。
マツキヨココカラ統合で業界2位へ
DgS業界では大手企業を中心に出店攻勢が強まっているほか、食品を強化して売上拡大を図る企業もみられ、市場拡大が続いている。コロナ禍では、海外旅行が制限された影響でインバウンド(訪日外国人)を成長エンジンとしてきた一部の企業が苦戦しているものの、大半の企業が特需を受け業績を伸ばしている。
また、大手を中心にM&A(合併・買収)が活発化しているため、上位企業のマーケットシェアも高まっている。その最たる例が21年10月に誕生したマツキヨココカラ&カンパニーだ。同社に中間持ち株会社のマツモトキヨシグループ(千葉県)、ココカラファイングループ(神奈川県)、両社のシナジー創出を図るMCCマネジメント(東京都)がぶら下がる格好で新体制がスタートした。

20年度のマツモトキヨシホールディングスとココカラファインの売上を単純合算すると9233億円となり、ウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)に次ぐ業界2位に躍り出ることになる。マツキヨココカラ&カンパニーは経営統合のシナジーを生かし、26年3月期までにグループ売上高1.5兆円、営業利益率7.0%を経営目標に掲げている。
クスリのアオキのSM買収加速
ウエルシアHDは
市場占有率2022 の新着記事
-
2022/04/28
急拡大するデリバリー市場、21年は8000億円規模に -
2022/04/28
市場規模が2年連続で縮小する食品卸業界 DXへの積極投資で危機克服できるか? -
2022/04/28
新企画、スーパー、ドラッグ、コンビニ入り混じる食品小売市場における市場占有率! -
2022/04/27
約10兆円、総菜市場の占有率ランキング2022 上位では1位プレナスのみ増収! -
2022/04/27
コロナ禍で安定成長続く キャンドゥはイオン入りでどう変わるか -
2022/04/27
コロナ禍で4兆円消滅の外食市場占有率2022 好調マックやスシローがシェア伸ばす
この特集の一覧はこちら [18記事]
関連記事ランキング
- 2025-10-10ドラッグストア市場占有率2025 1兆円企業続々誕生で上位寡占加速
- 2025-11-08流通秀書 第2回『わが安売り哲学』
- 2025-08-28好調マミーマートが茨城県ひたちなか市に初出店!【今週の大店立地法速報】
- 2025-10-09薬王堂が栃木に3店舗追加投入!熾烈極めるフード&ドラッグ陣取り合戦【今週の大店立地法速報】
- 2025-09-04コスモス薬品が挑む『欠品も過剰在庫も極限まで防ぐ』緻密な仕掛け
- 2025-10-08流通・小売市場占有率2025 全業態で市場規模拡大、上位集中加速!
- 2025-10-15薬王堂、関東進出&5年で450店舗の衝撃! 関東1号店の全貌に迫る
- 2023-09-05敷地内薬局の不正入札でアインファーマシーズ社長逮捕、2024年度診療報酬改定に影響必至!
- 2025-09-10ドラッグストア売上高ランキング2025 コスモス薬品がついに1兆円の大台突破!
- 2024-04-09業態超え大型再編続々の小売業界を読み解く!流通相関図2024!





前の記事
