新企画、スーパー、ドラッグ、コンビニ入り混じる食品小売市場における市場占有率!
少子高齢化で国内のマーケットの縮小が予測されるなか、食品小売市場のパイを争う競争は、業態を越えた戦いに発展している。そこで、国内の食品小売マーケットに占める大手食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)チェーンのシェア、さらに食品を強化中のドラッグストア(DgS)の勢力をグラフで見てみよう。
上位10グループのシェアは3割強!
矢野経済研究所(東京都)によると、SMや総合スーパー(GMS)、CVSなどを中心とした2021年の食品小売市場(予測値)は対前年比2.7%減の47兆6200億円。3年連続プラスから減少に転じた20年に続き、2年連続で前年割れとなった。
新型コロナウイルス(コロナ)の感染拡大で内食需要が急拡大した20年の内訳では、GMSや大型SMが同18.1%増だったのに対し、百貨店が同16.1%減、中小型SM・その他飲食料品小売業が同5.1%減であった。21年はGMSや大型SMにおいてコロナによる“特需”がひと段落し、その反動減が市場縮小の要因になっていると見られる。

しかしながら、コロナ禍で増加した内食需要は、コロナ前に完全に戻るわけではなく、ある程度は維持された状態が続くものと考えられる。そして、その需要を取り込むべく業界の垣根を越えた競争は今後さらに激化すると想定される。
図表は、食品小売チェーンの食品売上高をランキングし、食品小売市場におけるシェアをグラフ化したものだ
市場占有率2022 の新着記事
-
2022/04/28
急拡大するデリバリー市場、21年は8000億円規模に -
2022/04/28
市場規模が2年連続で縮小する食品卸業界 DXへの積極投資で危機克服できるか? -
2022/04/28
新企画、スーパー、ドラッグ、コンビニ入り混じる食品小売市場における市場占有率! -
2022/04/27
約10兆円、総菜市場の占有率ランキング2022 上位では1位プレナスのみ増収! -
2022/04/27
コロナ禍で安定成長続く キャンドゥはイオン入りでどう変わるか -
2022/04/27
コロナ禍で4兆円消滅の外食市場占有率2022 好調マックやスシローがシェア伸ばす
この特集の一覧はこちら [18記事]

関連記事ランキング
- 2025-02-033割シェア持つ関西のスーパー4社が物流研究会を発足!共同配送などめざす
- 2025-02-01KKRが西友株か売却へ “買い手”次第で業界に与える甚大な影響とは
- 2025-01-25事業急拡大組も仕切り直し組も ネットスーパー、顧客争奪戦の勝者は?
- 2025-01-21原信の新パイロット店、富山の呉羽店の売場づくりを徹底解説
- 2025-02-03“エリア分割”で各地の勢力図が激変?=2024年の小売業を振り返る
- 2025-01-22割安感と豊富さを訴求! 「スーパーベルクス世田谷太子堂店」を解説
- 2025-01-27売上2ケタ増!イオンリテールの店舗出荷型ネットスーパー、好調の理由
- 2025-01-22建て替え新装オープン!ヤオコー学園前店の売場づくり、新MDを徹底解説!
- 2025-01-23低価格が浸透!コスモス薬品、25年5月期上期決算は増収2ケタ増益
- 2025-01-23売上高2兆円超のドラッグストアグループが誕生へ=2024年の小売業を振り返る
関連キーワードの記事を探す
クルベとフーコット 絶好調SMのDSフォーマットの強さと課題とは
売上2ケタ増!イオンリテールの店舗出荷型ネットスーパー、好調の理由
イトーヨーカ堂伊藤弘雅氏が語るセンター型「失敗の本質」と新ネットスーパー成功の要諦
スイーツ強化に、割高感払しょく…売上好調のファミリーマート、2025年の商品政策
一部店舗でテスト販売中の「セブンカフェティー」が女性客に人気
業界を悩ませる「カスタマーハラスメント」、各社の対応は?=2024年の小売業を振り返る
ドラッグストア業界のDXの現況は?後編 「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」の提供を開始
ドラッグストア業界のDXの現況は?前編 注目技術のトップは生成AI
売上高2兆円超のドラッグストアグループが誕生へ=2024年の小売業を振り返る