ニトリHDが34期連続の増収増益達成、EC売上高は59.2%増

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ニトリホールディングス札幌本社のロゴマーク看板
2021年2月期の連結業績は、売上高が前期比11.6%増の7169億円、営業利益が28.1%増の1376億円、純利益が29.0%増の921億円となり、34期連続での増収増益を達成した。写真は2016年10月、家具量販店大手のニトリホールディングス札幌本社のロゴマーク看板(2020年 時事通信)

 ニトリホールディングス(HD)が発表した2021年2月期の連結業績は、売上高が前期比11.6%増の7169億円、営業利益が28.1%増の1376億円、純利益が29.0%増の921億円となり、34期連続での増収増益を達成した。

 新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要の増大で、家具やホームファッション商品の販売が好調に推移、既存店売上高が10.4%増と2ケタの伸びを示した。客数は2.1%減少したものの、買い上げ点数が増えたことで客単価が12.8%伸びた。

 EC(インターネット通販)の売上高も59.2%と大幅に増加し、705億円となった。EC売上高は26年2月期で1500億円を目標としており、売上貢献度の高いモバイルアプリ会員を21年2月期の908万人から、22年2月期には1300万人(26年2月期は2500万人)に増やすことを目指す。

 22年2月期の業績については、前期に巣ごもり需要が急増した反動もあり、既存店売上高は2.8%減とマイナス成長になりそう。だが、21年1月に島忠を子会社化した効果もあり、連結売上高は21.9%増の8730億円、営業利益は4.5%増の1439億円、純利益は7.0%増の986億円と増収増益を見込む。

 上記の連結業績予想のうち、島忠の売上高は1500億円、営業利益は75億円、純利益は50億円を見込んでいる。島忠については、ニトリのノウハウや経営資源を活用して、プライベートブランド開発の強化や配送エリアの拡大と物流効率化、ニトリとの複合店舗の出店などを進めていく予定。5年後の26年2月期には、20年8月期に6.6%だった島忠の経常利益率を12%に高める計画だ。

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