三幸製菓 佐藤元保CEOが語る「購買行動の変化に 合わせた商品開発 」

2020/09/01 05:55
ダイヤモンド・チェーンストア編集部

「雪の宿」や「チーズアーモンド」といったブランドで知られる米菓メーカーの三幸製菓(新潟県)。このほどグループの組織再編を実施、新生・三幸製菓としてビジネスの新たなスタートを切った。競争の激しい菓子業界において、今後、いかなる方針で市場を開拓、また成長戦略を推進するのか。三幸製菓の佐藤元保代表取締役CEO(最高経営責任者)に事業展望や課題などについて聞いた。

合併通じ不都合を解消

三幸製菓代表取締役CEO 佐藤 元保
さとう・もとやす
1970年6月生まれ。法政大学出身。2001年 三幸システム推進課入社。14年 三幸製造部長、15年 三幸取締役、17年 三幸代表取締役。18年 三幸代表取締役社長。20年 三幸製菓グループ代表取締役社長CEO兼 三幸製菓代表取締役CEO。

──2020年4月、三幸製菓と三幸が合併、新生三幸製菓体制がスタートしました。今回、組織再編を行った狙いを教えてください。

佐藤 これまで三幸が米菓を製造、販売を担当していたのが三幸製菓で、一般のお客さまには後者の企業名の方になじみがあったはずです。ただ、2社に分かれていると不都合な点がいくつもありました。

 事務作業が煩雑になってしまうことは一例。同じ場所に事務所があるものの、会社の組織は違うので決算業務を2度行わなければなりません。また戦略立案のため、市場データを収集する場合でも、情報を共有していないなど非効率な面がありました。それらを解消しようと、組織再編に踏み切ったのです。

──20年は新型コロナウイルスの感染が拡大、経営環境は決して容易ではない状況が続いています。売れ行きなど、どのような変化がありますか。

佐藤 とくに4~5月以降、テレワークを導入する企業が多かったほか、小中学校が休校になったことにより自宅で過ごす人が増えました。その影響で商品はよく動き、当社を含め菓子業界はいわば特需といっていい状態になりました。どの商品も総じて好調ですが、なかでも大袋入りなど比較的、割安感のある商品がよく売れています。

──今後、どのように事業展開する方針ですか。

佐藤 長期ビジョンに掲げているのは「食と健康の総合カンパニー」。食を扱う企業としておいしく、安心して食べられる商品を提供したいとの思いを込めています。従来、当社はよい品をお買い求めいただきやすい価格でお客さまにお届けする「良品廉価」の企業イメージがありました。それら当社がご支持いただけている部分は大切にしながらも、今後は新たな施策にも積極的にチャレンジ、市場をさらに深耕していきます。

 当社はオーナー系企業で、スピード感ある経営を実践できるのが強みだと認識しています。私が経営トップに就任したのは昨春。合併を含め、この1年強の短期間でも会社はかなりの変化を遂げられたと自負しています。今回、新しい体制のもと、さらに取り組みを強化、激しい競争のなか成長をめざしていきます。

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