バイヤー60人が回答!23年の商品政策と24年の戦略、注目キーワード
「ダイヤモンド・チェーンストア」誌では、2023年10月から11月にかけて、バイヤーを対象にした商品政策に関するアンケート調査を実施、合計60人の回答を受けた。各コストの高騰による仕入れ価格の上昇と、それに伴う消費者の節約志向の高まりにより、各社バイヤーが苦慮するなか、どのような方針や対策を打っているのか。
景況感の悪化は底打つもコスト増の影響は顕著
今回のアンケート回答者は合計60人だった。「総菜」「グロサリー」「日配品」など、食料品を担当しているバイヤーが回答者の中心である(Q1)。
23年の景況感を尋ねたQ2では、「非常に悪い」「悪い」の合計が全体の約6割を占めた。半分以上のバイヤーが景況感の悪さを感じているという結果が出たものの、昨年の調査では「非常に悪い」「悪い」の合計が8割強を占めており、景況感の悪化は底を打ったといえそうだ。自由回答から背景を探ると、最も多く挙げられていたのは「各コストの上昇」と「それに伴う消費者の節約志向の高まり」だった。
コスト上昇の影響は既存店の動向(Q3)にも色濃く見られる。「売上高」については、「伸びた」が64%で、「減った」の13%を大きく上回った。売上高の増加要因は、コスト上昇による値上げがもたらす商品単価上昇の影響という声が強い。
実際、「客数」が「減った」と回答したバイヤーが45%だったのに対して、「客単価」が「上がった」と回答したバイヤーは8 割を超えた。また、「買い上げ点数」が「減った」の回答は76%だった。これらの回答内容を踏まえると、
食品MD大全2024 の新着記事
-
2023/12/14
EDLP 深化に、ダブルブランド増強!オーケーの最新MD 戦略を分析! -
2023/12/13
「あらゆる層に全方位対応」 ヤオコーの最新MDを徹底解説! -
2023/12/13
ミシュランシェフ監修商品も!素材、総菜強化のイオンリテール冷食戦略 -
2023/12/13
ハローデイ、グロサリーで粗利確保しつつ低価格イメージ醸成する手法とは -
2023/12/12
本格志向で“高タイパ”!カスミ、MiiLを軸にした新たな総菜戦略とは -
2023/12/12
PC 活用で独自化と価格政策に注力!用意周到なライフの精肉戦略とは
この特集の一覧はこちら [14記事]
関連記事ランキング
- 2024-09-06「ボンベルタ成田」を改装、千葉県初の「そよら」業態
- 2024-08-30PCとインストア駆使し魅力を最大化するヤオコーの総菜SPA戦略
- 2024-09-07駅直結の複合施設内に出店した東急ストア、日中のオフィス需要を見込み、総菜に注力
- 2024-08-13イオン北海道、中計目標達成のカギ握る西友店舗継承後の戦略
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-08-28イトーヨーカ堂の命運握る「総菜SPA 戦略」と戦略拠点の全貌とは
- 2024-09-09【特別編集版】総売上2年連続増加!日本の小売業1000社ランキング2024
- 2024-09-09日本の小売業1000社ランキング2024、総売上高は過去最高の81.9兆円!
- 2024-08-31総菜SPAが一気に進んだ理由と、対コンビニの新たな潮流とは
- 2024-09-09小売業売上トップ10企業の2024年の最新戦略まとめ ドラッグ4社ランクイン!