アフターコロナ時代のBCPその1 “従来“との危機対応の違い

2020/05/27 05:55
    クニエ 小売・流通インダストリー 水島 謙作
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    新しい消費スタイルの
    キーワードは3つ

    コロナ禍で消費者に利便性を提供できた商品・サービスは、Afterコロナで“ニューノーマル”になる可能性がある
    コロナ禍で消費者に利便性を提供した商品・サービスは、アフター・コロナで“ニューノーマル”になる可能性がある

     次に②のコロナ対応の鍵となる、消費者の求める価値と行動の変化ついてだが、消費者は今まさに何処で何を買うべきかを一から見直していると言える。

     ウィズ・コロナでも人の3密(密集、密閉、密接)を回避したビジネスは継続され、その間に消費者の購買行動(具体的には探索・比較のための手段や、購買行動における支払、受取、利用方法など)は変わるであろう。消費者にとって利便性の高いサービスや、新しい付加価値がある商品・サービスはアフター・コロナにおいて、新しい一般的な消費スタイル“ニューノーマル”になることが十分に考えられる。

     そのキーワードは「消費・販売行動の場所と時間の分散化」と「安全・安心と快適性の両立」。そして、それを支えるための「テクノロジーを活用したハイタッチ・ロータッチサービス(※)の拡充」の3つであると考えている。(※前者は個人のニーズに対応した個別のサービス、後者は不特定多数のニーズに応じた定型的なサービス)

     この具体的な取り組みについては、第2回の「ウィズコロナの近未来予測とその取り組み」で触れていきたい。

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