規模は小さいが抜群の成長戦略!TOKYO BASE、アパレルの常識を覆す3つの強みとは
販管費40%台はグローバル競争への仲間入りチケット
さらに、私は国内アパレルSPA企業(TOKYO BASEは約半分がセレクト業態であるが)、を比較したとき、「売上高販管費率50%台では話にならない、世界企業と伍して戦うためには40%台、無敵のユニクロ国内事業は驚愕の30%であることを別の論考で説明した。この分析は、あちこちから大きな反響を頂き、競合であるグローバル・コンサルファームからも「
販管費が多い=リストラは
頭が硬直化している証拠
「販管費比率が多い」から「人をリストラしなければならない」という化石化した発想をしたがる人が多い。私の教えているスクールでも、経営分析をやるが「販管費」までたどり着いた人は多いものの、直ぐに「リストラせよ」と解決案をだし、それでは、その販管費は何に使っているのかまで調べた人間はいなかった。従業員の立場から言わせてもらえば、「感覚経営」でクビを切られてはたまったものではない。
例えば、21年度 TOKYO BASEの販管費の内訳はこのようになっている。
真っ先に上がるのは、「地代家賃」で、21億円もある(20年度は17.3億円)。この「地代家賃」は、下にある「減価償却費」、新規出店に伴う店舗改装費などとシステム開発費とセットで考える必要があるが、ここは一足飛びにコストダウンすればよいというものではない。店舗は利益を生み出す源泉で、最低でも貢献利益ベースでプラスであれば、企業前提の固定費を減らす役割を果たすし、営業利益でプラスであればいくらコストがかかろうが、
今、分析・改善すべきは、
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