“姿勢を整えるデニム”がヒット!バレエ用品のチャコットで女子がコスメとウェアを買う理由

2022/05/31 05:57
    小内三奈
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    次世代型グローバル・フラッグシップストア」と位置づける代官山本店

    バレエシューズ売場
    チャコット代官山本店2階のバレエシューズ売場

     さらに「クローズからオープンへ」を加速するため、チャコットの新たなブランディングを進める上で大きな役割を果たすのが、20223月、代官山にオープンしたチャコット本店だ。43年の長きに渡って本店機能があった渋谷から移転し、KASHIYAMA代官山をリニューアルして完成した代官山本店は、ブランドフィロソフィーとして掲げている“人生を、芯から美しく。”を具現化する次世代型グローバル・フラッグシップストアと位置づける。

     地下1階、地上5階建て、建物全体がアート作品ともいえる館内には、美しいバレエ衣装が飾られ、各階にアート作品を配置している。4階のレストランは天井を高めにとり、スタジオはまるで緑の公園の中で踊っているかのような気持ちになる。「すでにあったKASHIYAMA代官山が建てられた当初の、『代官山の丘になりたい』『カルチャーを育む場所になりたい』というコンセプトを大切にしながら、チャコットの伝えたい文化と融合させた」(馬場社長)

     主軸であるバレエ用品のショップとバレエスタジオのほか、販売強化を進めるコスメティクス、フィットネスウエア、さらにカフェ、レストラン、フォトスタジオを併設し、リアル店舗ならではのさまざまなサービスと体験機会を提供する。「代官山本店は、“人生を、芯から美しく。”することを実際に体感できる場所。商品を売ることだけが目的ではなく、代官山の丘で過ごす時間を楽しんでいただき、食やスタジオなどをきっかけにご自身のライフバランスに目を向けていただきたい、加えてバレエ文化にも親しんでいただきたい、というのが私たちの想い」(同)

     オープンから2ヶ月が経過したが、地下1階のカフェには近隣の家族や散策客がスムージーを求めて来店したり、4階のレストランは新規利用客が大半を締めるなど、「既存のバレエ・ダンス顧客に加え、より多くの生活者を新たに獲得しており、両方を融合させていきたいという戦略は期待どおりの成果が上がっていると見ている」と馬場社長は言う。

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