ネットスーパーは実は要らない!?都市部では移動中のこまめな「ちょこ買い」が便利

森下和海
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Eコマースの成長により、購買チャンネルが豊富な現代。家庭を担う主婦(主夫)は、どこで何を買っているのだろうか? 買い物をのぞいてみると、いまの暮らし、価値観が見えてくる。第4回目は、渋谷区在住のワーキングマザー。便利な都会に住むママはどんな買い物をしているのだろうか?(文中の価格は全て税抜き)

 

取材対象者のプロフィール

PRプロデューサー 薫子さん(仮名・39才女性)
お住まい:東京都渋谷区
家族構成:夫
(会社員)・長女(9才)
リアル店舗環境:徒歩2分のところに「肉のハナマサ」(SM)、徒歩10分のところに「マルマンストア」(SM)など。

 

 

 

ランチタイムに「野菜」、習い事の送迎で「パン類」
仕事帰りには「肉類」を買う

 月曜日のランチタイム。職場がある渋谷駅前の八百屋「フレッシュ大和田」に併設されたサラダスタンドで、カップサラダを購入しました。いまはダイエット中なので、同僚たちとランチはサラダのみと決めてがんばっています。チキンなどが入っていてたんぱく質が摂れるのと、新鮮な野菜がたっぷり入っておいしいのに、580円とコスパがいいところが気に入っています。ついでに、隣の八百屋でほうれん草とキャベツ(半玉)を100円で購入。料理によく使う定番の葉物野菜が安ければ、ランチのついでに買うようにしています。

谷駅前の八百屋「フレッシュ大和田」でランチも普段の野菜も購入
谷駅前の八百屋「フレッシュ大和田」でランチも普段の野菜も購入

 買った野菜は、職場の冷蔵庫で保存。夕方6時前には冷蔵庫から野菜を取り出し、会社を出て、娘が通うアート教室のお迎えに行きます。月曜日の夕食は、教室の目の前にあるうどん屋で食べるのが定番。いつも、会うなり娘に「お腹減った〜」って言われるので、そのままお店に直行します。

 そんなわけで、6時半には夕食が終了()。時間にゆとりがあるので、アート教室からの帰り道にあるマルエツプチに寄って買い物をしていきます。ここでは翌日の朝ごはんとヤクルトや牛乳、納豆、パンなどを購入。生鮮品は買いません。お肉などのパック容量がわが家には少ないことと、値段も高めだからです。

 ではどこで生鮮品を買うかというと、自宅のすぐそばにある「肉のハナマサ」。ここは24時間営業で、生鮮品が安くて、ボリュームもあって、わが家の冷蔵庫のような存在。子供の習い事の送迎などがない日は仕事帰りに寄って「豚バラ肉」(100円/100g)や「手羽先」(75円/100g)「鶏もも肉」(88円/100g)など、常備肉を買っています。火曜日は、こうして買っておいた手羽先を使って、朝のうちにメーン料理の「手羽先と大根の煮物」の下準備をして出社しました。夕方6時には帰宅して仕上げをして、7時にバレエから帰ってきた娘にすぐに夕飯を出してあげられます。

 水曜日は、夕方、打ち合わせの帰りに「マルマンストア」の前を通ったので、ドレッシングや味噌などの調味料を買いました。ここではハナマサには品揃えが少ない調味料類が豊富なので、立ち寄った時に補充が必要な商品を思い浮かべて買っていきます。わが家の冷蔵庫である「ハナマサ」で売っていない商品(あるいは種類が少ない商品)を、移動の動線上で“ちょこ買い”するのが私の買い方。以前はネットスーパーを使ったこともありましたが、まとめ買いの注文を考えるのにかえって時間がかかることに気づいたんです。8年前に渋谷区に引っ越してからは、食料品も衣料品も店が多いので“ちょこ買い”が便利で、ネットをどんどん使わなくなっていきました。

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