これが広まれば利用率は大幅アップ! 働くママが実践するネットスーパー100%活用術

2019/07/11 05:06
森下和海

「いつでも買い物ができる」「自宅まで届けてくれる」「送料はかかるが、実店舗とほぼ同じ価格で買える」など、さまざまなメリットがあるネットスーパー。それにも関わらず、利用率は3.7%(夕食のための食品購入先業態利用率/新日本スーパーマーケット協会「消費者調査2017」より)と驚くほど低い。事業者が取り組むべき課題はいろいろありそうだが、消費者も利用方法を工夫すると、いまあるネットスーパーの潜在力を引き出せそうだ。利用歴10年の、賢いワーキングマザーの使い方を紹介しよう。

Photo by mangpor_2004 from iStcok
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働く主婦は「まとめ買い」が苦手!?
ネットスーパー利用が低い原因に

 少子高齢化や共働き家庭の増加を受けて、2000年頃から大手食品スーパーによる参入が相次いだネットスーパー。ネットで注文を受けると、実店舗から商品をピックアップし、消費者の家まで届けるサービスは、売上減少に悩むリアル店舗の切り札になると期待された。

出所)新日本スーパーマーケット協会「消費者調査2017」 第5章拡大するEC市場と食品市場
出所)新日本スーパーマーケット協会「消費者調査2017」 第5章拡大するEC市場と食品市場

 だが、約20年経ったいま、ネットスーパーの利用率はわずか3.7%(図表1参照)と伸び悩んでいる。この間に共働き家庭は50%から65(※1)と激増したのに、どういうわけか。

 新日本スーパーマーケット協会「消費者調査2017」によると、カテゴリー別の「ネットスーパーの利用意向」では、総菜が約15%ともっとも低く、次いで鮮魚、精肉、野菜と続く。ネットスーパーではこれら商品を買いたいと思う人が少ないことを意味する。さらに、同調査ではカテゴリー別の「ネットスーパーを利用しない理由」も調べており、もっとも多いのは、生鮮3品において「自分の目で見て商品が選べないから」が6割ともっとも多かった。一方で、「商品の品質に不安がある」と答えた人は同じ生鮮3品でも2割程度と低い。

 流通経済研究所の調査で働く女性の9割が「買い物に行く時間が制限されることに困っている」と答えていること(※2)を考えると、商品の品質に不安を感じていない8割の中から、「時間もないし、ネットスーパーを利用しよう」という人がもう少し増えても良さそうだ。

 これは筆者が取材を通じて働く女性たちから聞いた声だが、「一度はネットスーパーを試してみたけど、受け取りが面倒だった」「(受け取りが面倒だからこそ)まとめ買いしようと思うけど、そのぶんのメニューを考えるのが大変だった」という声が多かった。「今日、明日の夕飯に足りない物がわかったら、それだけを実店舗に寄ってサッと買ったほうが早い」と彼女たちは話す。流通経済研究所の調査でも、「買い物に行く回数を減らして、まとめ買いをするようにしている」と答えた割合は、専業主婦が33.2%だったのに対し、働く女性は23.5%と10%近く低い。一般的に時間がない働く女性のほうがまとめ買いをしているイメージがあるかもしれないが、実際は逆なのだ。

※1 2000年が50%で総務庁「労働力調査特別調査」より、2017年が65%で総務省「労働力調査」より算出。
※2 「有職女性の買い物に対する意識と行動の特徴――買い物行動に影響を及ぼす『時間的制約』」(流通情報2015年9月号)より。買い物に関する困り事について聞くと、「買い物に行ける時間が限られること」と答えたのは、正社員・派遣・契約社員で89.5%、パート・アルバイトは53.8%。専業主婦は27.8%だった。http://www.dei.or.jp/opinion/staff_pdf/ikeda07.pdf

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