今や日本の国民食 チーズ消費量が伸び続ける2つの理由

2019/06/18 05:05
    有木真理=リクルートライフスタイル『ホットペッパーグルメ外食総研』上席研究員
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    キーワードは「意外性」
    楽しみ方がさらに広がる

     では、現在のチーズのトレンドはどうなっているだろうか。

     外食では、トマトクリームソースで味付けされたパンと鶏肉を、とろとろに溶けたチーズにフォンデュして食べる「パネチキン」や、台湾で人気の濃厚なチーズを注いだお茶「チーズティ」など、意外性のあるチーズを使ったメニューに人気が集まっている。また、今年2月には日欧EPA(経済連携協定)が発効され、チーズなど一部のヨーロッパからの輸入品にかかる関税が段階的に引き下げられることが決定した。食に関わる各事業者もチーズを使用した商品展開がしやすくなるため、さらにチーズの楽しみ方の提案が増えると予想される。

     また、輸入チーズが取り扱いやすくなる一方で、国産チーズにも注目したい。日本各地で、生乳やその製造方法にこだわった本格的な国産チーズの生産者は増加傾向にある。

     今後も人気を集めるであろうチーズ料理。余談ではあるが筆者はまだ「チーズが嫌い」という女性に出会ったことがない。

     

    有木真理 リクルートライフスタイル『ホットペッパーグルメ外食総研』上席研究員

    有木真理
    リクルートライフスタイル『ホットペッパーグルメ外食総研』上席研究員

    (株)リクルートライフスタイル沖縄の代表を務めるとともに、ホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員として、食のトレンドや食文化の発信により、外食文化の醸成やさらなる外食機会の創出をめざす。自身の年間外食回数は300日以上、ジャンルは立ち飲みから高級店まで多岐にわたる。趣味はトライアスロン。胃腸の強さがウリで、1日5食くらいは平気で食べることができる。

     

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