一見違いがわからづらい商品も売り切る、ジャパネットの“接客販売”の妙
違いがわかりづらい商品をどう売る?
一方、製造業者にとってありがたいのは、自社の商品の特長を詳細にわたって説明してくれることである。
この世の中には、接客して内容を説明しないと、違いが分からない商品というのは山ほどある。 たとえば、「水(サーバー)」などは、その典型だ。
売場に並んでいる商品を単純に見比べてもわからないから、あまりこだわりのない消費者は「値段」で決めてしまうことが一般的だ。
しかしながら、「水」のような成熟商品であっても、ジャパネットの商品選択と“接客販売”は威力を発揮する。
採水地の選定、採水後の管理方法、廉価水との違いなどをしっかりと説明してくれるから、セルフサービスではなかなか動かない商品も爆発的に売れる。
製造業者にとって、このジャパネットの“接客販売”機能は、今以上に活用方法があるかもしれない。しっかり探ってみたいところである。現在は、スマホ活用による「ライブコマース」のような“接客販売”も出てきたけれども、ジャパネットほどの規模と繊細さを持ち合わせる“接客販売”企業はいまのところないような気がする。