1カ月ぶり、ファミマにおにぎり=唯一のコンビニチェーン、物流回復で―石川県輪島市

時事通信社
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営業が再開した「ファミリーマート輪島横地町店」で、おにぎりの陳列作業を行う店員
〔写真説明〕営業が再開した「ファミリーマート輪島横地町店」で、おにぎりの陳列作業を行う店員=31日午前、石川県輪島市(時事通信社)

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市のファミリーマートに31日、おにぎりやパンなどの食べ物が1カ月ぶりに戻ってきた。道路状況などが改善し、流通網の回復が進んだため。同市でファミマは唯一の大手コンビニチェーン。営業時間は日中の数時間のみだが、担当者は「お待たせしてしまった。今後復旧しないといけない地域で、社会インフラとしての責任を果たしたい」と言葉に力を込めた。

 この日は「ファミリーマート輪島横地町店」が営業再開にこぎ着けた。輪島市内での営業再開は2店舗目だが、おにぎりや弁当などが陳列されるのは市内では震災後で初めてだ。これまでは道路の寸断などで商品配送のトラックが通行できず、営業再開した店舗でも販売はカップラーメンやお菓子といった温度管理を必要としない商品に限られていた。 

 隣接する能登町から訪れたという岡本浩さん(45)は「なかなか米も食べられないので、おにぎりを買った。コンビニは一番ありがたい」と笑顔を見せた。

 被害が大きかった輪島市、能登町、珠洲市に展開する大手コンビニはファミマだけ。輪島市では8店舗中6店舗が、珠洲市と能登町では、それぞれ4店舗と3店舗ある全てが再開できていない。ファミマは「安全状況を確認でき次第、順次再開を目指す」としている。 

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