【三越伊勢丹HD】大西社長が退任、後任に杉江専務

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は3月7日、大西洋社長(61歳)が4月1日付けで退任し、6月開催予定の株主総会で取締役も退くと発表した。後任の社長には、取締役専務執行役員で経営戦略本部長の杉江俊彦氏(56歳)が昇格する。

 大西氏は1979年に伊勢丹入社、新宿本店メンズ館のリモデルを成功させて注目を集め、2008年に三越と合併して三越伊勢丹HDが発足した後、09年6月に伊勢丹社長、11年4月には統合した百貨店事業会社の三越伊勢丹社長、12年に三越伊勢丹HD社長に就いた。

 大西氏は他社との合弁や買収によって結婚式場運営事業やエステティックサロン運営事業に参入するなど物販に次ぐ柱としてコト消費の取り込みを強化する一方、「三越千葉店」(千葉市)と「三越多摩センター店」(東京都多摩市)を今年3月20日で閉鎖することを決めるなど、不振の地方店、郊外店のリストラに本格的に着手しようとしていた矢先だったが、任期半ばでの退任となった。

 なお、三越出身で三越伊勢丹HD代表取締役会長の石塚邦雄氏(67歳)も6月の株主総会後に退任する予定。

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