【イオン】 3~5月期は営業最高益、M&A効果

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 イオンが発表した2015年3~5月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比17.9%増の2兆194億円、営業利益が55.4%増の349億円といずれも第1四半期としては過去最高を更新した。

 マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の食品スーパー(SM)3社が経営統合したユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)を連結化したことで、SM・DS(ディスカウントストア)事業の営業収益が28.6%増の7676億円と大きく伸び、前年同期に42億円の赤字だった営業損益は29億円の黒字となった。U.S.M.Hの営業利益は35億円だった。

 また、昨年11月にTOB(株式公開買付)でウエルシアホールディングスを連結子会社化した効果により、ドラッグ・ファーマシー事業も営業収益が約3.6倍の1436億円、営業利益が約6.1倍の33億円に飛躍した。

 一方、連結営業収益の3分の1を占めるGMS(総合スーパー)は、営業収益が2.5%減の6628億円、営業損益が47億円の赤字(前年同期は8億円の赤字)と業績悪化から抜け出せなかった。

 事業セグメント別にみた利益の3本柱はクレジットカードなど総合金融事業、イオンモールなどディベロッパー事業、商業施設の保守・運営や靴専門店などのサービス・専門店事業。この3事業は営業収益では全体の2割に満たないが、営業利益では全体の9割を稼ぎ出している。

 なお、16年2月期通期の連結業績については、営業収益が13.0%増の8兆円、営業利益が23.8%増の1750億円と従来予想を据え置いた。

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