【イオン】マルナカと山陽マルナカを買収、総額約450億円で

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 イオンは10月5日、中国・四国地方を中心に食品スーパー211店舗を展開するマルナカ(香川県高松市)と山陽マルナカ(岡山県岡山市)を買収すると発表した。マルナカの発行済み株式の約95%を総額364億円で、山陽マルナカの全株式を85億円で創業者一族から取得する。

 両社の社長を兼務する中山明憲氏は引き続き社長職にとどまり、「マルナカ」の店名も残す。イオンは役員1人を派遣する予定。株式の取得は11月25日付け。

 イオンとマルナカグループ2社は昨年8月、三菱商事を交えた4社で業務提携を結んだ。提携後の話し合いの中で、創業家の世代交代、事業モデル転換の必要性などから、マルナカ側から株式譲渡の話が持ち上がったという。

 マルナカ側とイオンは9月29日に株式譲渡に関する契約を結んでいるが、翌日30日にマルナカの取引先を集めた「マルナカ会」で、マルナカの創業社長である中山芳彦氏が退任し、長男で山陽マルナカ社長の明憲氏が両社の社長を兼務するトップ人事を発表していた。芳彦氏は今後、ホテルや不動産事業に専念するという。

 マルナカの売上高は2053億円(2011年3月期)、山陽マルナカは1241億円。イオンはマックスバリュ西日本(広島市)や光洋(大阪市)などの食品スーパーを傘下に持つが、マルナカグループ2社が加わることでイオンの食品スーパー企業群の近畿・中四国における売上げ規模は約6500億円、店舗数は423店舗に拡大する。

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