調剤併設型の最新店、「オーケー新座北野店」の売場を徹底解説!

矢野清嗣
Pocket

●青果 オーケー標準スタイルを踏襲

 ここからは主要部門の売場を見ていこう。1階入口から店内に入り、エスカレーターで降りた先にあるのが、生花と青果の売場だ。

 青果は先頭壁面30尺のスペースを使って、ぶどうや柿、みかんなどの色鮮やかな国産果実を陳列。続く36尺のスペースでは、トマトやキュウリ、レタス、カット野菜などのサラダ関連の野菜を配置。トマトは9尺のスペースで1個173円、3個387円、プチトマト173円など10品目を扱う。キュウリも1本47円、4本261円と量目をわけて展開する。

 同じラインには、「ハーブ」「工場野菜」のほか、「九条ねぎ」(1本154円)など10品目を扱う「京野菜」、ほうれん草(173円)など30品目を揃える「有機野菜」などのコーナーをそれぞれ展開、品揃えに幅を持たせている。

 鮮魚売場とのつなぎの位置には、4尺のスペースでドライフルーツ19品目を販売。その下段のスペースでは、冷凍ケースを配置し、「凍眠市場」ブランドの冷凍果実10品目を販売する。

ドライフルーツコーナーで販売していた「ココナッツファイン」(ココナッツの果肉を細かく削ったもの)

 昨今の社会情勢もあってか、価格は以前のオーケーよりも少し高めに設定しているような印象だ。

●鮮魚 冷凍商品が充実

 鮮魚は入口からみて、左側と奥側の壁面、81尺のスペースで売場を展開する。圧巻は36尺の冷凍商品コーナーで、先頭から「切身」「塩干物」「水産加工品」「うなぎ」「各種魚介」「えび」「刺身」の順に商品を配置。各カテゴリーとも、以前よりも見栄えする商品が増え、ラインナップも増えているようだ。冷凍技術の進歩を感じさせる、豊富な品揃えが目を引いた。

 続く左側壁面30尺のスペースでは、「お造り」「まぐろ」「刺身」「大衆魚」「切身」を、正面壁面15尺のスペースでは、「鮭」「魚卵」「粕漬け」「小魚」「貝類」を配置する。「5点盛」(598円)、「7点盛」(980円)、「ファミリーセット」(1480円)まど各種刺身を充実させたほか、「真あじ」(1尾」117円)、「秋刀魚」(1尾145円)など丸物も魅力的な商品が並ぶ。全体で見ると、品揃えは絞られているようで、単品の販売を重視した商品構成であるようだ。

鮮魚売場で販売する冷凍の塩さば(294円)

●精肉 「売れ筋を売る」姿勢が徹底!

 精肉は店舗奥側の奥側壁面をメインに、右サイド壁面冷凍肉や加工肉を配置。「ジャンボパック」「黒毛和牛A5」「ナチュラルビーフ」「ラム肉」「鹿児島産黒豚」「国産豚」「銘柄豚」「国産鶏」「ひき肉」「味付け肉」「精肉加工肉」とそれぞれコーナーを展開する。

 牛肉は「黒毛和牛」がメイン商品で、米国産、豪州産、ニュージーランド産など輸入牛の扱いもあるが品数は少ない。豚肉も「鹿児島産黒豚」、鶏肉も岩手産と、国産商品が中心となっている。

 品揃え、販促ともにやや地味な印象だが、「売れ筋を売る」という姿勢が一貫されている点は注目だ。

 後編では、注目の総菜、加工食品などの売場を見ていく。

(店舗概要)
所在地 埼玉県新座市北野3-4-5
開店日 2022年8月30日
店舗面積 2265.28㎡
営業時間 8:30~21:30(調剤薬局は18:30閉店)
駐車台数 108台

1 2

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態