平和堂、ららぽーと愛知東郷店で導入した最新売場づくり戦略を全て公開!

森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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平和堂 ららぽーと愛知東郷店

平和堂 ららぽーと愛知東郷店

〒470-0186 愛知県愛知郡東郷町東郷中央土地区画整理事業62街区1・3
電話:0561-37-1142
名鉄豊田線「日進」駅からクルマで5分

平和堂(滋賀県/平松正嗣社長)は9月14日、三井不動産(東京都/菰田正信社長)が愛知県愛知郡東郷町に開業した大規模ショッピングセンター(SC)「三井ショッピングパークららぽーと愛知東郷」内に、「平和堂ららぽーと愛知東郷店」(以下、ららぽーと愛知東郷店)をオープンした。自社の知名度が低く、競争の激しい環境のなか、最新の店づくりのノウハウを結集。価格訴求とともに、他店との差異化を図ることで集客につなげようとしている。

愛知県で人口増が続く注目エリアに出店

平和堂ららぽーと愛知東郷店 河村武史店長
河村武史店長
「競争が激しい環境ではありますが、鮮度や品揃え、おいしさを追求し、お客さまに喜んでいただける店舗運営に努めます」

 ららぽーと愛知東郷店がオープンしたのは、名鉄豊田線「日進」駅から南へ約2㎞。「ららぽーと愛知東郷」の核店舗として1階に店舗を構える。幹線道路の国道153号線と県道57号線が至近に通り、クルマでのアクセスが良好だ。

 東郷町は、名古屋中心部までクルマや電車で約40分と比較的近いこともあり、名古屋市のベッドタウンとして発展を続け、今も人口が増加する注目のエリアだ。ららぽーと愛知東郷店が基本商圏に設定する施設から5㎞圏内には11万1905世帯/29万2792人が居住する。世代別人口構成比は30~49歳が最も高く、共働きかつ子育て中の若いファミリー層が多い。

 競合店は5㎞圏内に、「プライムツリー赤池」をはじめSCや総合スーパーが約5店、「タチヤ東郷店」や「アオキスーパー白鳥店」などの食品スーパー(SM)が約10店と、有力店が点在し競争は激しい。

 平和堂は、出店戦略において、本部を置く滋賀県を中心とする関西と、東海を重点エリアとしている。しかし近年の新規出店は関西が続き、東海エリアでは2015年12月開業の「ビバモール名古屋南店」(愛知県名古屋市)以来、約5年振りとなる。これにより東海エリアの店舗数は23店(愛知県16店、岐阜県7店)、全社では154店となった。

 平松正嗣社長は「愛知県ではこれまで名古屋市を中心に尾張エリアで店舗網を広げてきた。ららぽーと愛知東郷店は三河エリアに近い店舗であり、さらなる東方への進出をめざし平和堂の認知度を高められる店づくりを行う」と話す。

購買頻度の高い商品を地域最安値で訴求

 ららぽーと愛知東郷店の売場面積は2220㎡で、平和堂のSMとしては最大級となる。この広い面積を生かし、取扱品目数は食品が1万1683、住居関連品が3288の計1万4971品目と幅広い商品を扱う。なかでもグロサリーは、同社標準で約5000品目のところ、同店では約7500品目と約1.5倍に増やした。

 商圏内の特性は、価格訴求を得意とする競合店が多いほか、平和堂を知らない人が多い。この状況に対しららぽーと愛知東郷店は、

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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