ライフグランシップ大船駅前店にみる、我が店で取り入れるべき総菜商品開発の4大トレンドとは
新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下で消費ニーズが大きく変化するなか、食品スーパー(SM)の総菜部門は今後、どのような商品開発を進めるべきか。ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)が2021年2月、新たな旗艦店として開業した「ライフグランシップ大船駅前店」(神奈川県横浜市)を調査し、最新の総菜トレンドと今後めざすべき方向性を伝える。※調査日6月27日
「エスニック」「具沢山」「箱弁」などがブーム
大船駅前店がオープンしたのは、JR各線「大船」駅から直結の大型複合施設「グランシップ」の地下1階。商業施設周辺には30~40代の比較的若い世代が多く居住し、世帯別人員数では少人数世帯が全体の6割以上を占める。大船駅前店ではこうした商圏特性に応じた品揃えと売場づくりが展開されている。
総菜売場全体の印象では、最新の商品政策(MD)が積極的に打ち出され、「従来の総菜から脱皮する」という強い意志がうかがえる。たとえば弁当カテゴリーでは、カツ丼や天丼、のり弁当といった定番品の品揃えが少ない一方、「ガパオライス」や「ガイヤーン」などエスニック系の米飯商品が充実している。野菜をたっぷり使った彩り豊かな総菜シリーズ「ベジタブルデリ」といった、健康志向にも配慮した実験的なMDもみられた。
現在の総菜開発のトレンドを取り入れているのも大きな特徴だ。具体的には、アジア系を中心とした「エスニック商品」や、具材を増量した食べ応えのある「具だくさんの巻き寿司」、「唐揚げ」、フルーツサンドやスイートポテトなど素材にこだわった「スイーツ」、従来の弁当よりも上質で価格帯の高い「箱弁」などがある。
これらのトレンドについて、ライフの実際の商品を例に解説していこう。まず
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