リニューアルで売場拡大&アイテムも拡充!「いなげや川崎中野島店」の総菜をレポート!

小笠原 玲 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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いなげや(東京都/本杉吉員社長)は49日、神奈川県川崎市に「いなげや川崎中野島店」(以下、川崎中野島店)をオープンした。旧店舗のスクラップ&ビルドによりリニューアルした同店は、売場面積を1.5倍に拡大し、とくに生鮮と総菜を強化している。本稿では総菜にフォーカスし、同店の商品政策(MD)をレポートする。

神奈川県川崎市にオープンした「いなげや川崎中野島店」
神奈川県川崎市にオープンした「いなげや川崎中野島店」

生鮮、総菜強化で3040代子育て世代を取り込む

 いなげやが今回リニューアルした中野島店は、JR南武線「中野島」駅から約800mの場所にある。幹線道路である府中街道の交差点に面しており、クルマで来店しやすい立地となっている。

 周辺は小学校、中学校、高校などがあり、ヤングファミリー層が多いのが特徴である。同店ではこの主力層の来店頻度を高め、支持の拡大につなげる考えだ。

 川崎中野島店ではリニューアルに際して、売場面積を旧店舗の約1.5倍である約472坪に拡大した。これに伴って、総菜の商品数は旧店舗から51増の、全293アイテムとなった。厚焼き玉子をはじめとした「熱厚(あつあつ)鉄板メニュー」の商品など、インストア加工の総菜の品揃えを重点的に強化している。

改装によって新設した「鮮魚鮨」

 改装で新たに導入したのが、鮮魚部門が店内で製造する「鮮魚鮨」だ。オープン日は、チラシに掲載していた「生本まぐろ尽くし(27貫)」(3000円:税抜価格、以下同)を目玉商品として販売。そのほか、「オープン記念にぎり」(1000円)、「お魚屋さんの鮨 海宝(10貫)」(1000円)などをラインアップしていた。

「生本まぐろ尽くし(27貫)」(3000円)
「生本まぐろ尽くし(27貫)」(3000円)
「オープン記念にぎり」(1000円)
「オープン記念にぎり」(1000円)
「お魚屋さんの鮨 海宝(10貫)」(1000円)
「お魚屋さんの鮨 海宝(10貫)」(1000円)

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記事執筆者

小笠原 玲 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

早稲田大学文学部(ドイツ哲学専攻)を卒業後、教育系の編集プロダクションで国語の入試問題の制作を担当。2024年、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。

休日の大半を台所で過ごすほど、無類の料理好き。得意な料理は、出汁巻き卵と切り干し大根の煮物。料理研究家の土井善晴氏を尊敬している。

趣味は、ミニシアターで映画をみること。音の大きな映画が苦手で、日常を切り取ったような変哲のない映画やドキュメンタリー映画を好む。見た作品のリーフレットを持ち帰り、コレクションしている。

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