ワインのプロが解説する、食品スーパーで差別化を実現するワイン売場のつくり方

著者:山田恭路(BMO代表)
構成:崔順踊(リテールライター)
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リピートに重要なのは「品質」

 大手食品スーパーが販売するプライベートブランドのワインは、ほとんどが低価格訴求をねらった商品となっている。一般的な食品スーパーでは、ワインの質にこだわるというよりも、手軽に楽しむためのお酒として購入する消費者が多いからだ。

 しかし、消費者が特定のワインをリピートして買い続けるかどうかの決め手は、やはり「品質」にある。品質のよいワインを仕入れるには、テイスティング能力やワインの見識だけではなく、産地にまで踏み込んだ品質の見極め、または貿易上の知見が必要になる。これは、直輸入以外のワインを販売するうえでも重要なスキルでもある。仕入れるワインがいかに高質かをバイヤーが理解していれば、その魅力を売場で伝える方法も考えやすくなるというものだろう。

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